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「ひとまず友人になるのが重要」「同床異夢の探り合い」 米中首脳会談、中国メディアの反応

「ひとまず友人になるのが重要」「同床異夢の探り合い」 米中首脳会談、中国メディアの反応

Posted April. 08, 2017 08:32,   

Updated April. 08, 2017 08:34

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歴史的な米国と中国の首脳会談について、中国の報道機関や専門家たちは、「同床異夢の探り合い」に終わったという反応を示した。

中国外交部の外交学院の李海東教授は6日、中国共産党機関紙「人民日報」の姉妹紙「環球時報」とのインタビューで、「滞在が24時間にも満たない今回の会談で重要なことは、両国首脳が友人になり、中米両国の大きな方向を定め、両国の核心利益に対する座標を設定することだ」と指摘した。特定の懸案に対する合意よりも探り合いに止まったという解釈だ。

実際にトランプ大統領は同日、習近平国家主席との会談後、夕食会の前に記者団に、「これまで得たものはない。本当に何もない」と述べ、今回の会談が探り合いの性格が強いことを裏付ける発言をした。

またトランプ大統領は、「しかし私たちは友情を築いた」と述べ、7日の追加会談への期待を示したが、両首脳間の初めての出会いとしてはそれほど大きな成果がない可能性があることを示唆した。

中国中央テレビなどは同日、習主席が専用機に乗ってフロリダ空港に降り、ティラーソン米国務長官らの出迎えを受け、続いて午後にトランプ大統領との夕食会などで最大限の優遇を受け、会談を進めた様子を放送した。

これは、トランプ大統領が会談を通じて対中貿易赤字を解消するなど明らかな目標があったのに対し、習主席は11月に行われる共産党第19回全国代表大会を控え、トランプ政権と円満な新大国関係を構築していることを示すことが関心事だったためという見方が出ている。

日本は、「米国が日本を跳び越えて中国と直接取引するのではないか」と憂慮しつつ今回の会談に注目した。5日に安倍晋三首相がトランプ大統領と電話会談するなど日米協力には問題はないと思われるが、トランプ大統領が予測不可能なためだ。読売新聞は7日、「政府内ではトランプ大統領が中国との経済関係を優先して安全保障面で融和姿勢を取る可能性があるという警戒心が消えない」と伝えた。

香港サウスチャイナ・モーニング・ポストは6日、「アジア諸国は今回の会談で米中両国が大合意をしても、意見の相違を縮めることができなくても、いずれも心配」と分析した。中国が大きな譲歩をすれば、米国はアジアで軍事力を縮小させることが憂慮され、米中が葛藤局面に進めば、米中間で選択が迫られる状況になるということだ。



具滋龍 bonhong@donga.com · 張源宰 peacechaos@donga.com