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金正男氏の遺体、暗殺容疑者とともに31日午後に平壌到着

金正男氏の遺体、暗殺容疑者とともに31日午後に平壌到着

Posted April. 01, 2017 08:17,   

Updated April. 01, 2017 08:17

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「悲運の皇太子」金正男(キム・ジョンナム)氏の遺体が31日午後、中華航空便で平壌(ピョンヤン)に到着した。金正男氏暗殺のヒョン・グァンソン、キム・ウクイル容疑者も、遺体と共に帰国した。産経新聞は、「北朝鮮がマレーシア外交官とその家族9人を人質にし、総選挙を控えたマレーシア政府との交渉で成功した模様」と指摘した。

マレーシアの現地メディアなどによると、北朝鮮は交渉で、死亡者が金正男氏ではなくパスポートの名前である「キム・チョル」と言い張り、彼の妻である「リ・ヨンヒ」を出して遺体の引き渡しを求めた。マレーシア政府が遺体を引き渡す条件に「遺族の同意」を求めたため、仮想の妻を作り出したと見える。リ・ヨンヒが実在の人物なら、北京に住んでいた本妻のシン・ジョンヒ氏であり、北朝鮮当局が中国の協力を得て次男のキム・グムソル氏のDNAを提出した可能性がある。

 

交渉は先月30日に合意し、ビニールとロープで幾重にも包まれた金正男氏の遺体と容疑者2人、北朝鮮側交渉団の4人は、マレーシア航空MH360便に乗って同日午後7時45分頃、クアラルンプール空港を離陸した。数分後、北朝鮮に足止めされていた9人のマレーシア人を乗せた航空機も平壌を離陸し、情報戦を彷彿とさせる「対等交換」がなされた。

マレーシアのラザク首相は、「警察は事件を継続して捜査する」と明らかにしたが、遺体と共に北朝鮮人関係者が取り調べを受けずに北朝鮮に戻ったことで、事件は迷宮入りする可能性が高まった。金正男氏暗殺を実行したベトナム人とインドネシア人の2人の女性に対する裁判は今月中旬に再開され、殺人容疑が認められれば死刑宣告も可能だ。



黃仁贊 hic@donga.com · 周成河 zsh75@donga.com