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馬英九前台湾総統、盗聴容疑で法廷に

Posted March. 16, 2017 08:22,   

Updated March. 16, 2017 08:23

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朴槿恵(パク・クンへ)前大統領が職権乱用などの容疑で21日に検察に出頭する中、台湾の前総統、馬英九氏も起訴され、法廷に立つことになった。台湾の報道機関や香港の明報などは15日、台北地検が前日、馬氏を「通信保障監察法」上の「公務員の国防以外の機密漏洩」の疑いで起訴したと伝えた。台湾総統が起訴されたのは、2008年12月に民進党の陳水扁元総統がマネーロンダリングや収賄などの疑いで起訴されて以来。陳氏は20年の刑を言い渡された。

馬氏は2013年9月、当時野党だった民進党の柯建銘・立法委員(国会議員)と国民党所属の王金平・立法院(国会)院長との電話の会話を盗聴させ、これを黄世銘・検察総長から報告を受けた容疑だ。当時、柯氏は不正請託などの疑いで検察の事情聴取を受けていた。黄氏は盗聴内容を江宜樺・行政院長(首相)に漏らし、江氏は総統部の羅智強・副秘書長にこれを伝えた。馬氏は政治的ライバルである王金平氏を牽制するために盗聴をしたとされる。

馬氏は昨年12月1日にも被告人として7時間にわたって台北地検の事情聴取を受け、今回正式に起訴された。黄氏は通信保障監察法の違反で1年3ヵ月の懲役刑を言い渡された。馬氏は、「世紀のスキャンダルと成り得る大事件なので、内容を把握するためだった」とし、「法律違反はなかった」と潔白を主張した。台北地裁は28日に馬氏に対する判決を下す予定だ。容疑が認められれば、馬氏は最高3年の刑を言い渡される可能性がある。

馬氏は国民党主席だった2007年2月にも横領容疑で起訴された。

検察は当時、馬氏が2002~2006年、台北市長時代に1100万台湾ドルを横領したと明らかにした。馬氏は主席を辞任し、2007年末の総統選挙で当選して再任され、8年間務めた。



具滋龍 bonhong@donga.com