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IS、サウジ国王のマレーシア訪問時に暗殺計画

IS、サウジ国王のマレーシア訪問時に暗殺計画

Posted March. 09, 2017 08:33,   

Updated March. 09, 2017 08:33

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過激派組織「イスラム国」(IS)が、マレーシアを訪問したサウジアラビア国王を自爆テロで暗殺しようとしていたことが分かった。マレーシア当局が、国王訪問の直前に犯人を逮捕できなかったなら、金正男(キム・ジョンナム)氏に続きまたも自国で海外の高位級要人の暗殺が起こるところだった。

マレーシア警察のカリド・アブ・バカル長官は7日、先月26日にマレーシアを訪問したサウジアラビアのサルマン国王を暗殺しようとしたイエメン人4人、インドネシア人とマレーシア人の2人、国籍が明らかでないアジア系1人の7人を逮捕したと明らかにした。彼らのうち2人は2015年にシリアでISに参加したマレーシア人のムハマド・ワンディ・モハメド・ジェディと交信してテロを準備したことが明らかになった。

暗殺計画は、現地警察が先月21~26日、クアラルンプール付近で犯人を全員逮捕して失敗に終わった。暗殺は、イエメン人1チーム、インドネシア人とマレーシア人1チーム、アジア系1チームの計3チームに分かれていたと、米紙・ウォール・ストリート・ジャーナルが報道した。

暗殺作戦は、米国の同盟国であるサウジに敵対的なIS主導の下、イエメンの反政府組織「フーシ」などが加わったと推定される。逮捕されたイエメン人4人は、イランの支援を受けるフーシに所属し、マレーシアで偽パスポートと麻薬を販売してきた。彼らが逮捕された家では、それぞれ異なる貨幣で6万ドル相当の金銭が発見された。サウジは、イエメンの内戦で欧米と共に政府軍を支援し、フーシに爆撃を加えている。

インドネシア人とマレーシア人のチームは、爆弾テロ計画を具体的に立てる役割を担った。インドネシア出身の犯人は、過去シリアに入国しようとしてトルコに追放された前歴がある。アジア系の犯人は、2011年から学生ビザでマレーシアに滞在し、現地を接線地、避難所として活用する地域のテロ組織と関係がある人物だ。サウジ国王が現地を訪問した先月26日当日まで逮捕作戦を展開したカリド警察長官は、「ぎりぎりで間に合った」と安堵した。サルマン国王は1日にインドネシア・ジャカルタに向かい、9日までバリで休暇を過ごす予定だ。



趙東住 djc@donga.com