Go to contents

金正男氏遺体から猛毒VX検出

Posted February. 25, 2017 10:08,   

Updated February. 25, 2017 10:14

한국어

金正男(キム・ジョンナム)氏暗殺に猛毒の化学兵器に分類される神経剤VXが使われたことが確認された。

マレーシア警察は24日、報道資料を配布し、保健省部化学局が分析した結果、「殺害された北朝鮮男性の遺体の顔と目の粘膜から異物が検出された」と明らかにした。マレーシアのカリド・アブバカル警察長官も同日、記者会見で、金正男氏の死因は、「化学兵器である神経剤VXによるもの」とし、化学兵器禁止条約(CWC)批准国のマレーシアでは使用が禁止されたVXがどのように流入したのか捜査していると明らかにした。

VXは、中枢神経系に致命的な損傷を与え、皮膚接触の場合、10ミリグラムの極少量でも人を死に至らしめる無色無臭の猛毒の化学物質だ。金正男氏が自然死したという北朝鮮当局の主張に反論する物証をマレーシア当局が提示したのだ。

アブバカル長官は、事件現場であるクアラルンプール空港にまだVXの痕跡がある可能性があるとし、「専門家の助けを受けて現場の捜査を進める」と話した。暗殺が北朝鮮の犯行と考えるのかという質問には「まだ捜査中」と発言を控えた。

VX以外の猛毒性物質が追加検出される可能性もある。現地警察は同日、遺体から抽出されたサンプルはまだ分析中だと明らかにした。一部の現地メディアは、殺虫剤成分であるメチルパラチオンが暗殺に使われた可能性があると報じた。警察が22日、クアラルンプールのあるコンドミニアムを捜索し、30代のマレーシア男性を逮捕して、多くの化学物質や手袋などを押収していたことも明らかになった。警察はこの男性が毒性化学物質の製造を助けた可能性を捜査している。

金正男氏の遺体の引き渡しに関する情報の混乱は続いている。マレーシア警察のノール・ラシド・イブラヒム副長官は23日、「(金正男氏の親族が)両日中にマレーシアに来るだろう」と話した。しかし、アブバカル長官は24日、「決まった計画はない」と述べた。英紙テレグラフは、金正男氏の息子のキム・ハンソル氏ではなく娘のキム・ソルヒ氏が26日、マレーシアを訪れるという見方を提起した。



韓基渽 record@donga.com