Go to contents

月の年齢は45億1000万年

Posted January. 12, 2017 08:27,   

Updated January. 12, 2017 08:30

한국어
月の年齢が、これまで知られていた43〜44億年より多い45億1000万年であることが確認された。1971年に有人月探査船「アポロ14号」が月から持ち込んできた岩石のサンプル分析で分かった結果だ。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のメラニ・バルボーニ教授チームは、米シカゴ大学やプリンストン大学、バークレー大学地質年代学センターと共同で、アポロ14号の月のサンプルを利用して年代を測定した結果、月の年齢は約45億1000万年であることを確認したと、米学術誌「サイエンスアドバンシス」の11日付で発表した。

アポロ14号は、米航空宇宙局(NASA)が月に送った3回目の有人探査船で、当時、宇宙飛行士3人が月で手押し車を引きながら、42キロを超える月の石を採集して地球に帰還した。

研究チームは、この月の石から抽出したジルコン(Zircon)のかけら14片をそれぞれ測定した。ジルコンには、ウラン(U-238)などの少量の放射性同位元素が入っており、放射線量が半減する「半減期」を利用すれば、生成年代を測定できる。

分析結果、各かけらで測定した月の年齢は約45億1000万年で、全て一致した。これは太陽系の誕生後6000万年が過ぎた時点だ。バルボーニ教授は、「太陽系生成後、1万〜2万年の間に月が誕生したというこれまでの予想よりさらに早くなったものだ」と説明した。

バルボーニ教授チームは、別の根拠としてジルコン内部に混在する「ハフニウム(Hf)」という鉱物の同位元素の比率を取り上げた。サンプルに使われたジルコンの中のハフニウム(Hf)の同位元素の比率は極めて低く、この数値は太陽系生成初期に作られた鉱物に似ている。

韓国天文研究院のチェ・ヨンジュン惑星科学グループ長は、「今回の研究に使われたサンプルが、月の生成時に同時に作られたものか、それとも小惑星などの衝突によって流入したものかを追加検証しなければならないだろう」と語った。



송경은 ソン・ギョンウン記者 kyungeun@donga.com