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大統領選で不支持表明のジェブ・ブッシュ氏、トランプ氏の組閣人事をべた褒め

大統領選で不支持表明のジェブ・ブッシュ氏、トランプ氏の組閣人事をべた褒め

Posted December. 27, 2016 08:26,   

Updated December. 27, 2016 08:28

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米大統領選を控えた共和党予備選で、ドナルド・トランプ氏から「活気がない(low energy)」と嘲弄され屈辱的に途中下車したジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が最近、ツイッターでトランプ氏の組閣人選に称賛を送っている。

先月末、ベッツィ・デボス教育長官の人選を「すばらしい選択」と評価したのに続き、今月半ばにはエネルギー長官に指名されたリック・ペリー氏を「完璧な長官になるだろう」と称賛するなど、7人がブッシュ氏の「称賛リスト」に上った。オバマ大統領の気候変動政策を批判してきたオクラホマ州のスコット・プリュット司法長官が米環境保護局(EPA)長官に指名されると、ブッシュ氏は20日、CNNに「トランプ氏の人選の中で最高」と称えた。

ブッシュ氏は先月末、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの寄稿文に、「トランプ氏と彼らの家族のために祈る」とし、「彼の成功を望むということを知ってほしい」と書き、和解の手を差し出した。大統領選前には想像もできなかった変身だ。個人としてよりも共和党出身の元大統領である父と兄の支持拒否でライバルになったトランプ氏と一族の和解のための努力ではないかという見方が出ている。

最近、兄のジョージ・ブッシュ政府で国家安全保障担当の補佐官を務めたスティーブン・ハドリー氏がトランプ氏の人選の「キープレーヤー」に浮上したことが明らかになり、このような観測が有力視されている。政治サイト「ポリティコ」は23日、ブッシュ政府で国土安全保障担当の副補佐官を務めたトム・ボザート氏がハドリー氏の推薦でトランプ氏のテロ・国土安全保障担当の補佐官に有力紙されていると報じた。ボザート氏が副補佐官だった時、大統領補佐官(国土安全保障)を務めたフランシス・タウンセンド氏は、国家情報局長(DNI)に名前が挙がっている。

レックス・ティラーソン国務長官の指名過程にブッシュ一族の側近の影響力があったことは周知の事実だ。エクソンモービルの元最高経営責任者(CEO)で外交経験がなく、ロシアのプーチン大統領と親交があり、ロシアとの癒着疑惑があったが、ブッシュ政府で国防長官と国務長官を務めたロバート・ゲイツ氏とコンドリーザ・ライス氏の積極的な推薦があった。ブッシュ前大統領本人もテキサス州出身で石油実業家という共通点を持つティラーソン氏の起用を歓迎し、共和党議員に議会承認を頼んだ。

ブッシュ氏とトランプ氏陣営の協力を導いているさらなる大物要人はディック・チェイニー前副大統領だ。ポリティコは、「チェイニー氏が、マイク・ペンス次期副大統領とよく連絡を取り合っているだけでなく、ティラーソン氏の承認も支持している」と報じた。メディアは、「トランプ氏が猛烈に批判したイラク戦争の主設計者がチェイニー氏である点を考えると、誰も予測できなかったシナリオだ」とし、「チェイニー氏の行動がトランプ氏と(共和党)主流の和解の開始点になるかも知れない」と見通した。

このような雰囲気で、ブッシュ前大統領がトランプ氏の大統領就任式に出席するかどうかが注目される。父親のブッシュ元大統領は高齢(92歳)を理由に欠席を伝えたが、息子のブッシュ前大統領は来年に決定を延ばしている。ブッシュ前大統領は選挙翌日の9日、「新大統領と国家の成功を祈る」という声明を出した。



韓基渽 record@donga.com