米テキサス出身のティラーソン氏は1975年にエクソンモービルに入社し、2006年にCEOになった世界石油業界の大物だ。トランプ氏は同日、ティラーソン氏にニューヨークのトランプ・タワーで会った後、記者団に「ティラーソン氏は単なるビジネスマンではなく、ワールドクラスのプレーヤーだ」と評価した。ティラーソン氏は石油事業に携わり、米国と関係がぎくしゃくしているロシアのプーチン大統領とも密接な関係だ。ティラーソン氏は、エリツィン元大統領時代からプーチン大統領と交流があり、少なくとも17年間続いている」と米紙ワシントン・ポストが伝えた。
トランプ氏が公職経験が皆無の大企業CEOのティラーソン氏を国務長官に抜てきするのは、「米国第一主義」を主張したトランプ氏が同盟など外交問題までカネ取引の観点で見ているのではないかという指摘が出ている。ニューヨーク・タイムズは、「ロシア問題をはじめ中国との南シナ海問題、北朝鮮の核問題を扱うことができるのか」と批判した。
李承憲 ddr@donga.com