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「最悪の事務総長」批判に…「上善若水」をまた取り出した潘基文氏

「最悪の事務総長」批判に…「上善若水」をまた取り出した潘基文氏

Posted October. 17, 2016 08:32,   

Updated October. 17, 2016 08:53

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退任を1ヵ月後に控えた潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が再び「上善若水」を取り出した。老子の道徳経に出てくるこの表現は、「最上の善は水のようなもの」という意味だ。潘氏は14日、米ワシントンのロナルド・レーガン・ビルディングで開かれた米州韓人委員会(CKA)主催の「全米韓人リーダーシップ・カンファレンス」の特別演説で、「上善若水は私の座右の銘」とし、「水は知恵と柔軟さ、ソフトな力を象徴する。水は生命であり平和、そして人間の尊厳性だ」と説明した。また、「国連を率いて、このような徳目を適用しようと努めた」と強調した。

潘氏は昨年8月、54才の誕生日を迎えたオバマ大統領を訪ね、この文字の横にオバマ大統領の名前を漢字で「奥巴馬」と書いた揮毫をプレゼントし、話題を集めた。昨年末、ニューヨーク駐在の韓国特派員と会って、上善若水を言及した。米全域から集まった在米韓国人を対象にした演説でこの言葉を公開的に取り上げたのは初めて。

潘氏が再びこの表現を取り出したのは、退任を控え「歴代最悪の国連事務総長」と自分のリーダーシップを低く評価をする外国メディアの相次ぐ報道に対して、東洋的リーダーシップの徳目で対抗するという意図も含まれている。退任後に予想される大統領選出馬を考えても、「最悪の事務総長」という言葉が広がることは不利なため、それなりの対応論理を作り出す中、この言葉が出たようだ。潘氏は演説直前に特派員と会って、大統領選挙への出馬に関する質問に「来年1月半ばに韓国に行く。今日は別の目的で来た」とだけ話した。

これに先立ち、潘氏は演説前にメリーランド大学で名誉博士号を受けた後、学生対象の特講で、「皆さんが大きな組織を率いたいなら、自分の資質を見せなければならない。言葉だけで『こうするのはどうか』と言えば、誰もあなたに従わない」とし、「これは私のスタイルだが、もし職員が8時間仕事をするなら、あなたは9時間働き、模範を見せなければならない」と述べた。また、「ビジョンを実行する時は『これが私のビジョンだ』と人々の前で明確かつ大きく言わなければならない」と強調した。



워싱턴=이승헌 ワシントン=イ・スンホン特派員 특파원ddr@donga.com