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「中国の友好国」ラオスに贈り物をしたオバマ大統領

「中国の友好国」ラオスに贈り物をしたオバマ大統領

Posted September. 07, 2016 08:43,   

Updated September. 07, 2016 08:49

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中国・杭州で開かれた主要20ヵ国・地域首脳会議の期間中、中国の習近平国家主席に高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓半島配備をめぐって強い圧力を受けた米国のオバマ大統領が「逆襲」に出た。中国の東南アジアの友好国の一つであるラオスを米国大統領として初めて訪問し、中国が主導する域内地勢を揺さぶろうとしている。ラオスは、南シナ海紛争をめぐっても中国の肩を持つ親中国家だが、オバマ政府になって関係の摸索を続けてきたことで、今回の訪問が実現した。

オバマ大統領は6日(以下現地時間)、首都ヴィエンチャンでウォーラチット大統領と初めて首脳会談を行い、両国関係の懸案について議論した。特にオバマ大統領は、1960、70年代のベトナム戦争当時、ラオスに米軍が投下した不発弾処理のために今後3年間9000万ドル(約995億ウォン)を支払うことを約束した。当時米軍は、ラオスに58万回爆撃し、200万トンの爆弾を投下し、このうち8000万発ほどが不発弾として残っている。戦後もこの不発弾で命を落としたり負傷したりしたラオス人が2万人を超え、今でも不発弾事故で毎年50人が死亡または身体に障害を負ったと、CNNは伝えた。

 

オバマ大統領は会談で、不発弾処理の作業が米国とラオスの関係回復の信号弾になるとし、これは4月のベトナム訪問に続き、米国がした過去の戦争に対する歴史的謝罪の意味が込められていると、AP通信が伝えた。ウォーラチット大統領も会談で、戦争当時に行方不明になったり死亡した米軍を探す作業を支援すると明らかにした。

 

オバマ大統領は会談後、ヴィエンチャン市内にある全国文化大講堂で、米大統領としては初めて大衆に演説を行い、米国のアジア再均衡政策などを強調した。特にオバマ大統領はこのために推進している環太平洋経済提携協定(TPP)に対して「東南アジアの繁栄は米国の最大関心事の一つであり、米-ラオス関係の発展にも重大な契機になる」とし、ラオスの加入を歓迎すると明らかにした。また、「(社会主義国家である)ラオスでも人権と市民運動、法治主義が根づくよう米国が支援する」と付け加えた。



워싱턴=이승헌 ワシントン=イ・スンホン特派員 특파원ddr@donga.com