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「宗教戦争を阻止せよ」…欧州で手を握ったカトリックとイスラム教

「宗教戦争を阻止せよ」…欧州で手を握ったカトリックとイスラム教

Posted August. 02, 2016 06:46,   

Updated August. 02, 2016 07:10

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印象派の画家クロード・モネのモデルになった後期ゴシック様式の傑作、フランスのルーアン大聖堂で開かれた特別な主日ミサに特別な客人が訪れた。

先月31日に開かれたミサは、ここからわずか8キロ離れたサンテティエンヌデュルブレにある聖堂で先週、イスラム教のテロ犯に殺害されたジャック・アメル神父を追悼する特別なミサだ。ミサには、カトリック信者2000人余りの他にイスラム教信者100人余りが参加した。彼らは、「憎しみの代わりに愛を」と書かれたプラカードを持って宗教間の和合を強調した。

ミサを執り行ったドミニク・ルブラン大司教は、「今朝、私たちはここに来たイスラム教の友人に特別な歓迎の挨拶を伝える」とし、「神の名で死と暴力を拒否することを確認した今回の訪問をすべてのカトリック信者の名において感謝する」と話した。隣に座っていた信徒と手を握りキスをする「平和の挨拶」の時間は、同日のミサで最も胸を打った瞬間だったと、AFP通信は伝えた。

ルーアン大聖堂だけでなくフランス、ドイツ、イタリアなど欧州各地でもカトリックのミサにイスラム教信者が参加し、和解と許しのメッセージを伝えた。最近相次いで欧州で起こっているイスラム過激主義のテロとイスラム教移民者の犯罪が「宗教戦争」に広がらないことを望む気持ちを込めた。

フランスのイスラム教信仰委員会は、「私たちのキリスト教兄弟にフランス内のイスラム教の連帯と憐憫を表現するために、主日ミサに参加しようと近くの教会を訪れた」と明らかにした。パリのモスクのイマーム(イスラム聖職者)でありフランスのイスラム教信仰委員会のダリル・プバクェル会長は、フランスのカトリックの象徴であるパリのノートルダム聖堂のミサに参加した。中部地域のリヨンでは、イスラム教信仰委員会とカトリック団体が合同で「兄弟愛の行進」を行い、南西部のボルドーでも400人余りのイスラム教信者とカトリック信者が祈祷と瞑想の時間を持った。

同日、ドイツ・ミュンヘンの聖母教会で行われたショッピングモール銃乱射事件の犠牲者追悼式には、ガウク大統領とメルケル首相がユダヤ教徒、イスラム信徒とともに参加した。リハルト・マックス枢機卿は、「不信と恐怖に屈してはならない」と強調した。ローマ、ミラノ、シチリア、パレルモ、ナポリなどイタリア各地でもカトリックとイスラム教の合同ミサが行われた。

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法は、ポーランド訪問を終えて帰る機内での記者懇談会で、「イスラムと暴力を同一視することは正しくない」とし、「ほとんどすべての宗教には常に少数の原理主義者集団が存在する。私たち(カトリック)もそうだ」と話した。



파리=동정민특파원 パリ=トン・ジョンミン特派員 ditto@donga.com