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地中海のマルタ、EUで初めて北朝鮮労働者を追放

地中海のマルタ、EUで初めて北朝鮮労働者を追放

Posted July. 29, 2016 07:29,   

Updated July. 29, 2016 08:27

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地中海の島国「マルタ」が、欧州連合(EU)加盟国の中では初めて、北朝鮮派遣労働者を事実上追放した。28日、現地消息筋などによると、マルタは最近、滞在許可の期限が切れた北朝鮮労働者に対し、延長を許可しない方法で本国に返している。国際人権団体や韓国などが海外派遣北朝鮮労働者らの強制労働や人権侵害、北朝鮮政権の賃金搾取などを持続的に提起したことで、マルタがこのような措置を取ったものとみられる。

マルタは1971年、左派労働党政府が政権についた後、北朝鮮と修交を交わしており、現在、欧州で北朝鮮と最も近い国の一つと言われている。人口40万人のマルタでは、今年上半期まで北朝鮮労働者20数人が建設現場や衣類工場などで働いた。

マルタを離れた北朝鮮労働者の一部は、韓国入りしているという。昨年夏、現地の北朝鮮飲食店の従業員2人、今年上半期は北朝鮮建設労働者1人が消えたが、飲食店従業員2人は韓国に来ているという。彼らは船に乗って島を抜け出し、複数のルートを経て移動して最終終着地として韓国を選んだという。マルタは大型商船や旅客船、漁船など、様々な船舶が出入りしており、船に乗って周辺のイタリアやアフリカなどに簡単に移動できる。建設労働者1人の行方は知られていない。



이유종기자 イ・ユジョン記者 pen@donga.com