米紙ニューヨーク・タイムズは2日、SDF隊員数千人と米軍の特殊部隊員200人が先月31日から奪還作戦を開始した、と伝えた。作戦当日、米軍は18回の空爆を通じてISの基地6ヵ所、司令部2ヵ所、訓練施設1ヵ所を空爆した。半径30キロでマンウィズを包囲したSDF部隊は、作戦当日、12の周辺の村落を解放させ、20キロも進撃した。攻撃兵力が圧倒的なので、数日内でISが防衛している市内が陥落する可能性が高い。ISとしては、イラクのファルージャなど核心都市も同時に攻撃されており、支援する余力がない。
ISの首都ラッカとトルコを結ぶ場所に位置するマンウィズは、英国出身のIS隊員が100人を超え、「リトル・ロンドン」と呼ばれる。英国だけでなく、フランス、サウジ、アルジェリアなど30ヵ国から来た外国人隊員がここで訓練を受ける。一部は、訓練が終わればテロを実行しに欧州に戻る。昨年、フランス・パリのテロを企画したベルギー出身のアブデルハミド・アバウドや「ジハーディ・ジョン」で有名だったが爆撃で死亡したモハメド・エムワジもここにいた。
今でも都市を防衛するIS隊員の数百人が欧州出身だ。外国出身の隊員は物資が豊富できれいな水と電気が使えるこの都市を好む。米軍はこの都市を陥落することで、ISと欧州の連結通路を遮断すると同時に、今後欧州でテロを行う可能性がある隊員を掃討し、根絶する計画だ。
이세형기자 イ・セヒョン記者 turtle@donga.com