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オバマ大統領、サウジ訪問、国王の出迎えなし

オバマ大統領、サウジ訪問、国王の出迎えなし

Posted April. 22, 2016 08:23,   

Updated April. 22, 2016 08:28

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20日午後1時頃. サウジアラビアの首都リヤドにあるキング・ハーリド国際空港。

米国のオバマ大統領を乗せた「エアーフォースワン」が到着すると、赤いカーペットが敷かれた。21日に開かれる湾岸協力会議(GCC)首脳会談に出席するための今回のサウジ訪問は、オバマ大統領の任期中4度目の訪問だ。事実上、大統領としては最後のサウジ訪問でもある。

タラップの下には、会談を行う予定のサルマン国王はいなかった。その代わり、リヤド州知事のバンダル王子が、ジュベイル外相やリヤド警察署長など4人とオバマ大統領を迎えた。

主要国の首脳が訪問する時、サルマン国王やムハンマド・ビン・ナーイ皇太子が直接空港で出迎える前例を考えると異例のことだ。同日午前に空港に到着したバーレーンやクウェートなどGCC出席国の首脳たちはサルマン国王が直接出迎えた。

空港での儀式も簡素だった。両国の国歌は演奏されず、王室の儀仗隊も見られなかった。オバマ大統領は硬い表情で、バンダル王子らと軽く握手をした。通常、サウジでは歓迎を示す際、握手をした後に両頬にキスをするが、握手だけだった。CNNは、「ブッシュ前大統領は08年、サウジ訪問の時、空港で国王にキスの挨拶を受けた」とし、「ホワイトハウスは否定しているが、オバマ大統領がサウジから屈辱を受けた」と伝えた。主要国の首脳の到着の様子を中継した国営サウジテレビは同日、オバマ大統領の到着の様子を中継で放送しなかった。

同日、キング・ハーリド国際空港で起こった10分余りの異例の儀式は、両国間のぎこちない関係をそのまま示した。米国は、サウジが同じスンニ派の「イスラム国」(IS)の撃退に積極的でなく、安全保障で無賃乗車していると批判してきた。しかし、サウジは11年の「アラブの春」の時、エジプトのムバラク政権の崩壊を米国が傍観し、中東覇権をめぐってサウジと競うシーア派宗主国のイランと核交渉を行って関係改善に乗り出したことをよく思っていない。さらに最近、米議会が9・11テロ犯とサウジの王家や政府、企業の関係疑惑を法廷で扱えるよう彼らに対する免責特権を解除する法案を推進し、葛藤が絶頂に達した。

オバマ大統領は同日、サルマン国王と2時間30分ほど会談を行い、両国の懸案について話し合った。ホワイトハウスは、会談後に声明を出し、「両国間の歴史的な友情と戦略的パートナーシップを再確認した」と発表した。しかし、声明は、「イランやイエメン、シリア問題など(これまで両国が意見の相違を見せてきた)中東地域の主な議題について意見を交わした」と明らかにし、依然として亀裂を示唆した。サウジ総合情報庁の長官を務めたトゥルキー王子は、CNNとのインタビューで、「米国をどこまで信じるのか、サウジが対米関係を再測定する必要がある」と話した。



워싱턴=이승헌 ワシントン=イ・スンホン特派員 특파원ddr@donga.com