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「寧辺核施設の比重」 韓米で見解の相違

「寧辺核施設の比重」 韓米で見解の相違

Posted April. 02, 2019 08:51,   

Updated April. 02, 2019 08:51

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米情報当局が、著名な核物理学者、ジークフリード・ヘッカー博士(76)に、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設の能力を過大評価しないよう求める趣旨の一種の「口頭警告」メッセージを伝えたという。関連事情に詳しいある消息筋は先月31日、このように明らかにし、「北朝鮮の核について最新情報を持っていないヘッカー氏が寧辺の重要性を強調することに対する米政府内外の懸念が反映された」と伝えた。

 

米スタンフォード大学国際安保協力センター所長のヘッカー氏の主張は、寧辺の核廃棄が北朝鮮の非核化の核心だと強調する側の根拠にしばしば活用された。文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官は先月、「ヘッカー氏は(寧辺が北朝鮮の核能力の)70~80%に該当すると見ている」とし、「寧辺が『クラウン・ジュエル(crown jewel)』、すなわち北朝鮮の核の宝石のような存在ということに異論はない」と強調した。

ヘッカー氏に対する警告は、「寧辺以外のさらなる核施設の非核化」にまで重点を置く米国と寧辺に大きな意味づけをする韓国の専門家たちの認識の相違をうかがわせると、同消息筋は説明した。トランプ米大統領は、2回目の米朝首脳会談が物別れに終わった直後、「寧辺のほかに公開されていない核施設があった。私たちはその部分まで追加廃棄を望んだ」と明らかにした。別の消息筋も、「北朝鮮の核の全体で寧辺が占める比重、北朝鮮がどのような非核化措置をどこまで講じてこそ『不可逆的な不能化』なのかに対する両国の合意がなされていない」と伝えた。

外交安保専門家たちは、寧辺核施設に対する認識の相違が11日に米ワシントンで開かれる韓米首脳会談でも難題として作用する可能性があると見ている。また別の消息筋は、「北朝鮮の非核化の水準と方法に対して韓米が十分に合意しておらず残念だ」とし、「(同盟間の調整によって)北朝鮮が従来の段階的解決法をあきらめ、米国と一括妥結(ビッグディール)を追求するようにすることが重要だ」と診断した。


ワシントン=キム・ジョンアン特派員 jkim@donga.com