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伊高裁、レイプ被害女性が「男っぽい」、被告の男らに無罪

伊高裁、レイプ被害女性が「男っぽい」、被告の男らに無罪

Posted March. 13, 2019 08:04,   

Updated March. 13, 2019 08:04

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観光旅客船の停泊地で有名なイタリア東部の海岸都市アンコーナの高裁が、レイプ事件の被害者の容姿が男っぽいとして、これを根拠に加害者に無罪判決を下していたことが明らかになり、怒りの声が巻き起こっている。

1日、英紙ガーディアンによると、イタリアの最高裁は最近、アンコーナ高裁の女性判事3人が2017年に下したペルー出身の女性に対するレイプ事件の無罪判決を取り消し、加害男性2人に対する裁判を中部内陸都市ペルージャの高裁で再び開くよう指示した。

アンコーナに暮らす加害男性らは2015年、ペルー出身の22歳の女性に強制的に性的暴行した容疑で翌年起訴された。被害者側のシンチア・モリナロ弁護士によると、加害者は事件当日、パブで会った被害女性のグラスに密かに薬を入れ、意識がもうろうとした状態でレイプした。事件直後に行われた被害者の血液検査で、抗不安薬のベンゾジアゼピンが多量に検出された。

しかし、最近一般に公開されたアンコーナ高裁の判決文で、判事は、「被害女性の容姿を見ると、『レイプ犯罪の対象になるには男っぽい』ので、被害者の証言は信頼し難い」として無罪を言い渡した。判決文が公開された後、アンコーナ高裁の建物の前には200人余りの女性たちが集まり、「レイプ犯罪被害者の容姿を判決の尺度にした判事の振る舞いは容認できない」とし、糾弾集会を開いた。


孫宅均 sohn@donga.com