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フェイスブックCEOのザッカーバーグ氏、SNS新構想を公開

フェイスブックCEOのザッカーバーグ氏、SNS新構想を公開

Posted March. 08, 2019 08:14,   

Updated March. 08, 2019 08:14

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個人情報の流出や「フェイクニュースの温床」批判に直面した世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブックが、「プライバシー重視」のソーシャルメディアへの転換を宣言した。写真やメッセージを公開する「デジタル上の公共スペース」で成功したフェイスブックが、少人数のグループがメッセージをやりとりする「デジタル版リビング」という正反対の方向に転換を図る。

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は6日(現地時間)、自身のフェイスブックのアカウントに、「ソーシャル・ネットワーキングのためのプライバシー中心ビジョン」を投稿し、このような構想を明らかにした。ザッカーバーグ氏は、「ここ数年間の私の関心は、フェイスブックが直面した最大の課題を理解し、解決することだった」とし、「プライバシー重視のメッセージのやりとり、およびソーシャル・ネットワーキング・プラットホームの構築と関連したビジョンと原則を紹介する」と明らかにした。

ザッカーバーグ氏は、「フェイスブックとインスタグラムは15年間、デジタル上の『タウン・スクエア』のような役割を果たし、人々が友人や地域社会と結びつくことができるよう助けた」とし、「しかし、人々はますます『リビングルーム』のような役割をするデジタル空間で私的につながることを望んでいる」と説明した。

インターネットの将来についても、「プライバシーを重視した交流基盤のほうが、今日の開かれた基盤よりも重要になる」と話した。このため、メッセンジャーアプリである「フェイスブック」、「インスタグラム」、「ワッツアップ」の間で相互に送受信できるようにし、ユーザーがこのネットワークを通じて自由に少人数のグループでメッセージをやりとりできる選択権を与えるという。暗号化されたメッセージの伝送、一定期間後の対話データの削除など、プライバシー保護機能も提供するとみえる。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、このようなモデルで中国で人気を呼んだメッセージアプリ「ウィーチャット」を例に挙げた。これは、韓国のカカオトークのようにメッセージ伝送機能のうえにモバイル決済などの付加サービスで収益を出すSNSサービス。

米紙ニューヨーク・タイムズは、「フェイスブックの新たな方向は、ソーシャルメディアの使用、他の人とつながる方法を再定義すること」とし、「フェイスブックが世界27億人以上のユーザーを保有しているという点で、社会的、政治的、国家安全保障的な意味がある」と評価した。

昨年3月、英国のデータ分析会社ケンブリッジ・アナリティカ(CA)が、フェイスブックのユーザー8700万人の個人情報を不法に流出し、2016年の米大統領選運動に活用したことが明らかになり、波紋を呼んだ。ザッカーバーグ氏は、この問題で米議会の公聴会にも出席した。米連邦取引委員会(FTC)は、2011年に個人情報同意規定を違反した疑いでフェイスブックに数十億ドルの罰金を検討している。


朴湧 parky@donga.com