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米議会開会初日、「北朝鮮の制裁解除は不可」異口同音

米議会開会初日、「北朝鮮の制裁解除は不可」異口同音

Posted January. 05, 2019 07:35,   

Updated January. 05, 2019 07:35

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3日(現地時間)に開会した米第116議会は、トランプ政権の北朝鮮との交渉において強力な牽制役となる制裁を維持するムードだ。

 

下院多数党に復帰した民主党の議員らは、口をそろえて「対北制裁固守」の立場を強調した。議会がトランプ政権の対北交渉を厳しく問うことを予告したのだ。同日、就任宣誓を終えた上下院議員535人(上院100人、下院435人)の多くは議会事務所を開放した。ワシントンの各界各層の要人および選挙区から来た支持者と会うためだった。

上院外交委員会の民主党幹事、ボブ・メネンデス議員(ニュージャージー)は議員会館4階の外交委員会会議室で東亜(トンア)日報の記者と会って、「北朝鮮は非核化に対する真摯さを見せなければならない。まだ北朝鮮の意思を確認できていないため、制裁の維持は避けられない」と強調した。「第2のオバマ」と呼ばれ、大統領選の出馬を狙っているとされるコリー・ブッカー上院議員(ニュージャージー)も、「議会の中にトランプ政権の北朝鮮政策に対する不満が多い」とし、「米朝間の実質的合意がない現状を憂慮している」と語った。

下院外交委員長に内定したエリオット・エンゲル議員(ニューヨーク)は、ポンペオ国務長官を呼んで、非核化が進展しない理由を問う意向を明らかにした。2日、米紙ワシントン・ポストの保守系コラムニスト、ジェニファー・ルービンのコラムによると、「エンゲル氏は、下院外交委員会は進展しない現在の状況について聴くことを望む。現行の制裁方法に変化を与えるには議会がこの過程に関与しなければならない」と指摘した。

共和党議員も同様の態度を示した。当選5回のロブ・ウッドール下院議員(ジョージア)は本紙記者に「制裁は維持しなければならない」とし、「米国の唯一の北朝鮮に対するテコが制裁」と強調した。

このような強硬な攻勢にもかかわらず、トランプ政権は現在の北朝鮮政策の基調を守る考えを表わし、北朝鮮政策をめぐる激しい対決が予想される。ポンペオ氏は同日、FOXニュースとのインタビューで、「短い期間内にトランプ氏と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がまた会うと確信する」と話した。

 

トランプ氏が、北朝鮮政策の突破口を設けるために、不偏不党の政策で民主党との和解を模索する可能性も提起される。米紙ニューヨーク・タイムズは同日、トランプ政権がマティス国防長官の後任にジム・ウェブ前民主党上院議員を考えていると報じた。ウェブ氏は、米海軍士官学校を卒業し、ベトナム戦争で海兵隊中隊長として活躍した。


ワシントン=キム・ジョンアン特派員 jkim@donga.com