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「北朝鮮、依然としてシリアに化学兵器販売」 米研究者が主張

「北朝鮮、依然としてシリアに化学兵器販売」 米研究者が主張

Posted November. 19, 2018 08:44,   

Updated November. 19, 2018 08:44

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「北朝鮮が非核化の意思がないことを把握して証明するのに6ヵ月から1年がかかるだろう。

米国防情報局(DIA)分析官を務めた北朝鮮軍事専門家でテキサス州アンジェロ州立大学教授(政治学)のブルース・ベクトル氏は16日、東亜(トンア)日報とのインタビューで、北朝鮮の正確な意図の把握にはまだ時間がかかると指摘した。ベクトル氏は、「(非核化の意思がないと)把握することになれば、以前と同じ状況(「最大の圧力」)に戻ることになる」とし、「米国は北朝鮮を経済的に厳しく追い詰めるだろう」と見通した。ベクトル氏は、北朝鮮の生物化学兵器拡散問題などに関する研究内容を含む新刊発表会に出席するために韓国を訪れた。

ベクトル氏はいわゆる「核リスト」提出を拒否する北朝鮮の態度が米朝対話の膠着につながっていると指摘した。そして、「米朝対話は、北朝鮮が保有する核兵器の数を明らかにすることに合意する水準にも達していない」とし、「(「核リスト」の提出を要求する立場を)『強硬派』と表現することが正しいと考えるか。これ(核リスト)を書くのに1時間もかからないだろう」と強調した。

ただベクトル氏は、「トランプ米大統領と北朝鮮いずれも(首脳会談を)望んでいるので、米朝首脳会談は開かれるだろう」と見通し、米国が今後、軍事選択肢を使う可能性も低く見た。ベクトル氏は、「トランプ氏も北朝鮮が寧辺(ヨンビョン)の他に核施設を保有していることを知っている」とし、「寧辺爆撃などの措置は取らないだろう」と分析した。そして、「その代わりに米国は経済的な圧力に出るだろう。今は中国にある小規模な銀行だけを狙うが、今後、米国が北朝鮮の資金を洗浄する中国のすべての銀行に対して制裁する可能性もある」と説明した。

ベクトル氏は、「まだ公開されていない国連専門家パネルの報告書によると、北朝鮮は依然としてシリアに化学兵器を販売している」とし、「(大量破壊兵器の拡散は)金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の懐を満たし、エリートを統制するのに役立っている」と指摘した。また、「韓国と米国が非核化について話し合っているが、『不拡散』問題も重要だ」と強調した。


韓基渽 record@donga.com