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中国・EUがきょう首脳会議、経済同盟の再編が焦点に

中国・EUがきょう首脳会議、経済同盟の再編が焦点に

Posted July. 16, 2018 09:48,   

Updated July. 16, 2018 09:48

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16日、中国北京で開催される20回目の中国EU首脳会談は、これまでなかった深い絆を強める雰囲気になると思われる。今回の首脳会談における中心議題は経済だ。米国との貿易戦争にさらされ同病相憐む中国とEUは、ドナルド・トランプ米国行政府の「孤立主義と保護貿易」に立ち向かい「多国主義と自由貿易」という共通項を強調する。

火がついているのは中国だ。米国は500億ドル規模の中国産製品に25%の関税を課し、続いて2000億ドル規模の中国産製品に追加関税10%を明らかにしたが、中国は反撃カードを持ち合わせていない。昨年基準、米国の対中輸出額は1300億ドルに過ぎないからだ。

中国は、中国EUの戦略的協力パートナシップ構築15周年を強調しながら雰囲気を盛り上げている。ジャンクロード・ユンケルEU執行委員長の対話相手の李克強首相だけでなく、既に習近平国家主席がユンケル委員長およびEU議会のドナルド・トゥスク常任議長と会見を開くことも明らかにした。

米中貿易戦争を米国対中国ではない米国対世界の構図に持っていきたいのが中国の思惑だ。中国は既に、先週、ドイツが強く求めていた中国の人権運動家の劉曉波の夫人、劉霞をドイツに引き渡し西側に向けた熱烈な求愛行動に乗り出した。

中国のこのような姿勢はEUにとっては絶好のチャンスだ。確かにEUも米国と貿易戦争を行なっているけれど、中国に比べるとまだまだ対応すべきカードは多い。過去、中国の市場参入制限、知識財産権侵害などに問題を提起し不満を表明してきたEUは今回のチャンスを十二分活用し中国の譲歩を導き出そうとしている。

既にEUは自動車、化学などで中国から経済的なアメをもらった。先週、李主席はベルリンを訪れ、EU最大国であるドイツのメルケル首相と会談を開き、200億ユーロの経済関連合意を行なった。既にEUドイツ自動車の中国生産許可はもとより、ドイツ車の自動運転開発でも協力することにした。中国向けに輸出する車も米国で生産しているドイツとしては中国内に生産工場を建てたら、はるかに低い費用で中国市場への自動車供給が可能になる。また、ドイツ企業BASFは中国企業との合資ではなく持分100%を維持したまま広東省に100億ドル規模の石油化学コンビナート建設の協約を結んだ。EUは「首脳会談では両者の戦略的関係拡大が行われる予定であり、貿易と投資分野が最も中心的な議題になるだろう」と明かした。


董正民 ditto@donga.com · 尹完準 zeitung@donga.com