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トランプ氏、北朝鮮の急変に「習近平氏の影響」背後説を提起

トランプ氏、北朝鮮の急変に「習近平氏の影響」背後説を提起

Posted May. 19, 2018 08:26,   

Updated May. 19, 2018 08:26

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トランプ米大統領が17日(現地時間)、北朝鮮の態度変化について「中国の習近平国家主席の背後説」を提起し、北朝鮮問題をめぐる米中間の葛藤が再演される兆しだ。中国政府が18日、公式に強く反発しなかったものの、2度の中朝首脳会談後、対北制裁局面時の米中の対北圧力協力戦線に破裂音が起こったと分析されている。

トランプ氏はホワイトハウス執務室で記者団に「2週間前に突然、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が中国に行って、習氏に2度挨拶した」とし、「確かに習氏が正恩氏に影響を及ぼすことができる」と話した。そして、「正恩氏は明確に交渉を望んだ。(しかし)今は彼が(交渉を)望まないかも知れない」とし、「もしかすると彼ら(北朝鮮)が中国と話したかも知れない。それが合っているだろう」と強調した。米国に「強硬ではいけない」と求め、北朝鮮と共同歩調に出た中国を狙って、トランプ氏がその背後に習氏がいると明らかにしたのだ。

特にトランプ氏は、「習氏は私の友人で立派な人だが、彼は中国を代表し、私は米国を代表する」とし、北朝鮮問題をめぐって米中の利害関係が衝突していることを示唆した。

習氏と金正恩氏の密着が、米朝首脳会談に影響を与えていることは明らかだ。通常の韓米軍事演習は容認できるという北朝鮮が演習を問題視したのも、2度の中朝首脳会談を通じて中国の「双中断(北朝鮮の核・ミサイル活動と韓米軍事演習の同時中断)」の立場を受け入れた結果とみえる。中華圏メディアの「多維」は、「中国は速いスピードで北朝鮮と(今後の韓半島問題と関連して)戦略的統一戦線を構築することで合意した」とし、「北朝鮮が核放棄を拒否して挑発者でいる時、中米の対北制裁協力はすでに破裂した」と指摘した。

中国メディアは同日、トランプ氏の習近平背後説に反発する報道も、トランプ氏の関連発言を引用する報道も出さなかった。同日、米国を訪問中の中国の劉鶴副首相がトランプ氏に会って米中貿易交渉が行っていることを考慮したようだ。


尹完準 zeitung@donga.com