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トランプ氏、「北朝鮮体制保証」を明言

Posted May. 19, 2018 08:27,   

Updated May. 19, 2018 08:27

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トランプ米大統領が、北朝鮮が強く反発した「リビア式非核化モデル」を排除し、「北朝鮮なだめ」に出た。しかし、完全な非核化に合意しなければ体制を倒した「リビア・モデル」に進む可能性があると警告した。北朝鮮が突然、米朝首脳会談の中止を取り上げた背景に中国の影響力が作用しているという不満も示した。

トランプ氏は17日(現地時間)午後、ホワイトハウスで北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長と会った席で、「リビア・モデルは私たちが北朝鮮に対して持つモデルとは全く違う」と明らかにした。トランプ氏は同日、約11分間、北朝鮮問題に関する記者団の質問に答え、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が言及した「米主導の核査察―核施設解体、米テネシー州への搬出」などを骨子とする2003年リビア式非核化モデルを北朝鮮に適用する考えがないことを明確にした。

 

トランプ氏は、「我々はリビアを完全に破壊した。カダフィ政権を残すための取引をしなかった」とし、「リビア・モデルは大変異なるモデル」と強調した。リビア、シリア、イラクは米国の体制保証の約束を受けられずに崩壊したことを強調し、体制保証を提供する北朝鮮モデルとは「正反対」と付け加えた。

トランプ氏は、「米国が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に安全を保証するのか」という質問に「私たちが会って結論が出るなら、実際に良い関係を築くことになるだろう」とし、「彼(金正恩氏)は極めて強固な保護を得ることになるだろう」と明言した。そして、「もし(非核化)合意を成立しなければ、あの(リビア)モデルは十分にあり得るだろう」とし、「しかし合意するなら、金正恩氏は大変幸せだろう」と説明した。

トランプ氏は、北朝鮮が16日に南北高官級会談を一方的に延期し、米朝首脳会談中止の可能性まで警告した背景に中国の習近平国家主席の影響力があるという不満も示した。トランプ氏は、「彼ら(北朝鮮)が習氏に2度会った後、大きな変化があった」とし、「習氏が金正恩氏に影響を及ぼしている可能性がある」と主張した。しかし、大統領府は金正恩氏と習氏の会談が米朝首脳会談に妨害になる要因ではないという立場を明らかにした。大統領府関係者は18日、「中朝間の会談によって私たちが行く道に新たな障害が発生したとは考えない」とし、「(金正恩氏と習氏の会談は)私たちが進むべき方向に役立つ」と強調した。

一方、サンダース大統領報道官は17日(現地時間)定例記者会見で「トランプ大統領は(金正恩氏と)会う準備ができている」とし、「首脳会談に対する方針に変化はなく、会談準備を続けている」と話した。


ニューヨーク=パク・ヨン特派員 ムン・ビョンギ記者 parky@donga.com · weappon@donga.com