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復元されたワシントンの駐米大韓公使館、内部を一般公開

復元されたワシントンの駐米大韓公使館、内部を一般公開

Posted May. 16, 2018 08:01,   

Updated May. 16, 2018 08:01

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再現された大韓帝国時代の駐米公使館が14日(以下現地時間)、米ワシントンで公開された。

駐米大韓帝国公使館が22日、1905年に第二次韓日協約で日本に外交権を強奪されて113年ぶりに開館する。1889年の開館当時、駐米公使書記だった独立活動家、月南(ウォルナム)李商在(イ・サンジェ)先生(1850~1927)の曽孫が113年ぶりの国旗掲揚を務める。ホワイトハウスから1.5キロの距離にある駐米大韓帝国公使館庁舎は、地下1階~地上3階、総面積は578.83平方メートルのビクトリア様式のレンガ造りの建物。現存する朝鮮王朝および大韓帝国海外公館の中で唯一円形の単独の建物で、米国で我が民族が初めて所有した建物だという。高宗(コジョン)皇帝の自強・自主外交の象徴に挙げられ、歴史的に意義深い。

この建物は1877年の建築当時、南北戦争参戦軍人で外交官だったセス・フェルプス氏の邸宅だった。朝鮮が1882年に米国と国交を結び、1889年2月にここに駐米公館を置いた。初めは賃借だったが、1891年、高宗皇帝の特命で2万5000ドルで購入した。当時の通貨価値で宮廷予算の半分以上の金額だったという。

朝鮮の外交官たちは1893年、シカゴ博覧会の準備など自主独立外交の展開に努めた。1897年に発足した大韓帝国も1905年に外交権を失うまでこの公館を使った。しかし1910年の韓日併合直後、公使館はわずか5ドルで日帝に渡ってしまった。

歳月が流れ、1945年の光復(解放)後、米軍の休養施設や輸送労組の事務所などに使われたこの建物は、1977年、米国人のジェンキンス夫妻の邸宅となった。韓国文化財庁は2012年、350万ドル(当時の為替レートで約39億5000万ウォン)で建物を買い取り、考証と復元、リモデリングを経て、約6年で再現を終えた。

公使館は、国内外で発見された19世紀末、20世紀始めの各種文献や写真をもとに再現された。1階には接見室と食堂、2階には公使執務室、夫妻の寝室、公館職員の執務室、書斎などが復元された。3階は公館職員の宿舎だったが、今回のリモデリングで韓米関係史展示室に生まれ変わった。1943年に毀損された天井と階段室だけでなく、復元の際に発見された召使い用の階段の跡が特徴的だ。

韓国文化財庁は22日午前10時半、公使館があるローガンサークル歴史地区公園で開館式を行う。金鍾陳(キム・ジョンジン)文化財庁長、趙潤済(チョ・ユンジェ)駐米大使、当時公館職員だったパク・チョンヤン、イ・サンジェ、チャン・ポンファン氏の子孫らが参加する。

公使館は毎週月曜日を除いて年中無休で一般公開される。英語と韓国語で案内する解説書が配置される。観覧のためのインターネット予約(www.oldkoreanlegation.org)と現場での申し込みが可能だ。


趙은아 achim@donga.com