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北朝鮮、露骨に「ジャパン・パッシング」

北朝鮮、露骨に「ジャパン・パッシング」

Posted May. 14, 2018 07:27,   

Updated May. 14, 2018 07:27

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北朝鮮が23~25日、豊渓里(プンゲリ)核実験場の閉鎖に韓国、米国、中国、英国、ロシアの5ヵ国の取材陣だけ招請した。さらに、欧州の英国を含めて韓半島周辺4強(米日中露)の一つの日本だけ意図的に除外したことをめぐって、「ジャパン・パッシング」(日本外し)の懸念が大きくなっている。

産経新聞は13日、「北、核実験場23~25日廃棄、現場取材、日本は除外」と題する記事で、韓半島の非核化と密接な関連がある日本だけ除外されたと伝えた。同紙は、北朝鮮が核実験場の閉鎖を行う意図について、「米朝首脳会談に向け、核凍結、廃棄の姿勢をアピールする」と評価しながらも、「外国メディア受け入れ名目の外貨獲得の狙いもうかがえる」と指摘した。また、「核実験場は坑道入り口がふさがれても、全体を爆破しない限り、簡単に復元できる」とし、「海外に核放棄を示すパフォーマンスの場となる可能性もある」と否定的に解釈した。

これに先立ち、北朝鮮外務省は12日、北東部の核実験場の閉鎖を23~25日に行うとし、「記者団の現地取材活動を許可する用意がある。核実験場が狭い点を考慮して、中国、ロシア、米国、英国、南朝鮮から来る記者に限定する」と発表した。

一方、トランプ米大統領が来月12日、シンガポールで金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談した直後、日本と韓国を訪問する可能性があると日本経済新聞が13日報道した。トランプ氏が最近、電話会談などで安倍晋三首相に米朝会談の直後、日本を訪れる意向を伝えたという。トランプ氏が米朝会談直前に開かれる主要7ヵ国(G7)首脳会議(5月8、9日カナダ)で安倍氏に会って北朝鮮核問題の対策を議論し、米朝会談が終わった後、直ちに日本を訪れ、会談結果を直接説明するということだ。韓半島の対話局面から自国が除外されることを憂慮する日本を配慮するためとみえる。同紙は、トランプ氏が韓国を訪問する可能性もあると伝えた。

トランプ氏の訪日が実現すれば、日米首脳は先月の安倍首相の訪米、6月初めにカナダで開催されるG7首脳会議での両者会談に続き、2ヵ月間に3度会うことになる。


徐永娥 sya@donga.com