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ライス元国務長官、「トランプ大統領、金正恩氏と細部の交渉をしてはならない」

ライス元国務長官、「トランプ大統領、金正恩氏と細部の交渉をしてはならない」

Posted May. 03, 2018 08:18,   

Updated May. 03, 2018 08:18

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ブッシュ米政権で国務長官を務めたコンドリーザ・ライス氏(64)が1日、米朝首脳会談を控えたトランプ大統領に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と交渉する時に考えなければならない3つの助言をした。

ライス氏は同日、FOXニュースとCBS放送に出演し、「金正恩氏と細部を交渉しようとせず、この問題で精魂を使い果たしてはならない。細部はこの状況のすべてのニュアンスを理解する人に任せればいい」と1つ目の助言をした。「悪魔は細部に宿る」という言葉通り、初の首脳会談のテーブルですべてのことが解決されることは難しいため、米朝首脳は大枠の合意をし、これを具体化するための細部の後続議論は交渉チャンネルに任せろという意味だ。ライス氏は、「北朝鮮核問題は、他の国々にも重大であることを理解しなければならない」とし、「日本だけでなく韓国も当然、このことに利害関係がある」と説明した。

2つ目の助言は、在韓米軍問題。ライス氏は「米軍移転問題は焦ってはいけない。米軍兵力は単に韓半島だけでなく域内を全体的に安定させる集団だ」と強調した。

 

ライス氏は、「最後に北朝鮮政権の本質は何か絶対に忘れてはならない。この政権は先日、米国人(オットー・ワームビア氏)を殺害した」と述べた。そして、「指導者がVX神経ガスを使ってマレーシアで義兄(金正男氏)を殺害した。残酷な政権だ。人権弾圧が日常茶飯事であり、自国民に対する死の収容所もある。この政権の本質を忘れてはならない」と強調した。

ライス氏は、ブッシュ政権1期(2001~05年)に大統領補佐官(国家安全保障担当)を担い、2期(05~09年)で国務長官を務めた。現在はスタンフォード大学フーバー研究所に籍を置いている。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は07年に出した回顧録で、ライス国務長官(当時)ら対北交渉派が北朝鮮とイラン政策で降参したと激しく非難した。


周成河 zsh75@donga.com