米国が、英仏と共に14日午前4時(シリア現地時間)から約1時間、ミサイル105発を発射してシリア内の化学兵器関連施設3拠点を攻撃した。7日、シリア軍が反政府軍の拠点の東グータ地区のドゥーマに化学兵器と疑われる攻撃をしてからちょうど1週間後に軍事的報復を加えた。昨年、ホワイトハウス内外で北朝鮮に対する軍事選択肢の一つと議論された「鼻血(bloody nose)」作戦をシリアに先に適用したのだ。米国は、化学兵器の使用をレッドラインを越えた行為と見なす。
トランプ米大統領は同日午前、自身のツイッターに、「昨晩、完璧に実行された攻撃だった。これ以上の結果はない。作戦完遂!」と投稿した。米国防総省も同日、「ミサイル105発がターゲットの3拠点に命中した。民間人の死傷者はなかった」と発表した。シリア・ダマスカス近郊パルゼの化学兵器研究施設やホムス周辺の化学兵器貯蔵施設、戦略指揮所など今回の攻撃で破壊された3拠点の衛星写真も公開した。
米国のヘイリー国連大使は、「シリア政府がまた毒ガスを使うようなことがあれば、米国は臨戦態勢をとる」とし、追加攻撃の可能性を警告した。
ロシアのプーチン大統領は声明を通じて、「国連安全保障理事会の承認もなく、国連憲章と国際法規範、原則を無視して主権国家に対する攻撃行為が強行された」と非難した。
朴民優 minwoo@donga.com · 朴庭勳 sunshade@donga.com