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マクロン仏大統領、「国会議員30%削減、4連任禁止」

マクロン仏大統領、「国会議員30%削減、4連任禁止」

Posted April. 06, 2018 09:14,   

Updated April. 06, 2018 09:14

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フランスのマクロン大統領が、大統領選の公約だった破格の政治改革が含まれた改憲案を発表した。

フィリップ首相が4日に発表した改憲案によると、2022年から上下院国会議員の数が30%(現行上院348人は244人に、下院577人は404人に)削減される。その代わりに比例代表15%を導入し、22年の総選挙で61人を比例代表に選出することになる。また、選出職は最大3回まで可能となるよう再任の制限を設けることにした。

フィリップ氏はこの2ヵ月間、全政党指導部と改憲案をめぐって数回にわたって協議してきた。改憲の大枠は守られたが、詳しい内容では野党の意見が大幅に受け入れられた。比例代表の場合、政府と与党は全体の構成の30%導入を推進したが、最大野党の共和党が10%を主張したため15%に引き下げた。国会の過度な立法権を制限するために議員が出す修正案の回数制限を設ける案は、野党の反対で政府が撤回した。

 

今回の案が通過する場合、22年の選挙から政治の様相が変わる。比例代表の導入で極右政党の国民戦線(FN)のような少数政党は恩恵を受けることになった。昨年の総選挙でFNは13%を得票したものの下院で8議席にとどまったが、今回の案では22年には比例代表だけで8議席を得ることができる。

ただ、同案が国会で無事に通過するかどうかは未知数だ。改憲案が通過されるには、上下院の5分の3以上、550人以上の賛成が必要だが、現在与党は380人と大幅に不足している。共和党は、国会議員の削減が有権者と議員の間の距離をさらに広げると反発した。全数比例代表選出を主張してきたFNのルペン代表は、「15%で比例代表だとは、民主主義を物乞いするレベルだ」と非難した。


董正民 ditto@donga.com