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北朝鮮要人、「中国のシリコンバレー」中関村訪問後に帰国

北朝鮮要人、「中国のシリコンバレー」中関村訪問後に帰国

Posted March. 28, 2018 09:25,   

Updated March. 28, 2018 09:25

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長か妹の金与正(キム・ヨジョン)氏であることが確実視される北朝鮮要人は27日、中国当局の最高級の警護を受けて北京の西南部各地を訪れた。特に父親の金正日(キム・ジョンイル)総書記が訪中のたびに訪問した「北京のシリコンバレー」中関村を訪れ、注目される。

北朝鮮要人が宿泊した釣魚台の正門(東門)は同日も武装警官が配置され、記者団の取材を阻止し、ものものしいムードだった。北京のある消息筋は、「北朝鮮要人が(祖父の)金日成(キム・イルソン)主席が中国を訪れるたびに宿泊した釣魚台18号閣で一夜を過ごしたようだ」と伝えた。

 

同日午前9時30分頃、要人が乗った車を含む2台の車両が中国側の約10台の護衛を受けて釣魚台の正門を出た。車両は北京のシリコンバレーと呼ばれる西部の中関村に向かった。特に中関村最大のコンピュータ電子機器ショッピングセンター「海龍ビル」を訪れたという。海龍ビル内のコンピュータ、電子機器の店は韓国のソウル龍山(ヨンサン)電子シッピングセンターの数倍規模だという。

金総書記は、初めての訪中である00年5月、10年5月、最後の訪問の11年5月に中関村を訪れた。訪中した北朝鮮要人が金総書記の訪中にならって中関村を訪れ、コンピュータ電子機器ショッピングセンターを視察したことは、この要人が科学技術に関心があり、この分野の国産化の発展に力を入れていることと関連があるという見方もある。

要人の訪問先では厳戒な統制で通行が禁止されたり、道路を見ることまで禁止し、中国国民と海外旅行客からは不満の声が起こった。

釣魚台のすべての出入口には公安が配置され、付近200メートルの区間が統制された。取材陣の接近も阻止された。同日午前、中関村一帯も交通統制となり、「微博」(中国版ツイッター)には市民の苦情や交通統制の写真、要人の車両行列の写真や動画などが投稿された。ある市民は、「金三胖(金氏3代目の太っちょ)」が来ているようだと皮肉った。「金三胖」は中国のネットユーザーが金正恩氏を蔑んで呼ぶ代表的な表現。

同日午前11時頃から北京南部にある北京駅のVIP出入口が統制され、11時20分頃からは北京駅付近の道路の一部も統制された。午後12時30分頃から北朝鮮から来た「1号列車」が待機した。午前11時から紫禁城と天安門広場を分かつ北京中心街の長安街の一部と天安門広場西側の人民大会堂西の道路が統制と解除を繰り返した。公安は通行する市民と観光客に歩道で立ち止まらないよう注意し、統制された道路を見ることも制止した。

 

同日午後12時30分頃から北京南部の天壇公園の周辺道路が統制されたという話もある。北朝鮮要人は中関村を出発し、人民大会堂北側の長安街を経て北京駅につながる動線を選んだと見える。途中、某所で昼食をとったという。

一方、中朝国境地域の遼寧省丹東の鴨緑江(アプロクカン)鉄橋を見下ろせる中聯ホテルは、27日まで鴨緑江周辺が見える川辺側の客室予約を受けないことを決めた。


尹完準 zeitung@donga.com · 鄭東淵 call@donga.com