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ポンペオ長官「交渉に譲歩はない」、トランプ氏「私と相性がいい」

ポンペオ長官「交渉に譲歩はない」、トランプ氏「私と相性がいい」

Posted March. 15, 2018 08:12,   

Updated March. 15, 2018 08:12

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トランプ米大統領が13日(現地時間)、米朝首脳会談を2ヵ月ほど控えてティラーソン国務長官を更迭したのは、交渉の突破口が開かれたため、新しい陣営での本格的な会談準備に入るという信号と見られる。「相性がいい」対北強硬派のポンペオ中央情報局(CIA)長官を外交ラインの首長に座らせて北朝鮮と非核化の談判をする考えだ。

● 2ヵ月残して米朝首脳会談の体制を転換

米紙ワシントン・ポストは、「外交首長の交替が、重要な外交的イベントである米朝首脳会談を控えて起きた」とし、「二つのことが関連している」と分析した。外交的解決策を重視したティラーソン氏は、対北政策で軍事選択肢も辞さないというトランプ氏としばしば意見の相違があった。トランプ氏は、米朝首脳会談を受け入れたことについて、「ティラーソン長官には別に相談しなかった。一人で下した決定だ」と明らかにした。トランプ氏は「腹心」と信じるポンペオ氏を前面に出して交渉力を引き上げ、北朝鮮の非核化を貫徹させる狙いがある。ニューアメリカ財団のスザンヌ・ディマジオ研究員は同紙に、「トランプ氏は強硬なポンペオ氏がティラーソン氏よりも自分をうまく代弁できると考えたようだ」と分析した。センター・フォー・ザ・ナショナル・インタレストのハリー・カジアニス国防研究局長は、「外交的な嵐が吹き荒れる状況で、手強い挑戦を共に進めて行くチームが必要だっただろう」と分析した。

● 「交渉に譲歩はない」対北特使になることも

対北交渉派のティラーソン氏は、北朝鮮の政権交代や崩壊、無理な統一、在韓米軍の38度線の北朝鮮側への進入はないという「4不」約束を強調した。一方、ポンペオ氏は、金正恩(キム・ジョンウン)政権の交代まで主張した対北強硬派だ。ポンペオ氏は11日、CIA長官の身分で、「(北朝鮮と)交渉が行われる間、譲歩はない」と強硬な態度を示した。米紙ニューヨーク・タイムズは、「ポンペオ氏の過去の経歴と最近の発言を見ると、北朝鮮とイランに強硬なトランプ政権のタカ派と歩調を合わせるだろう」と見通した。

大統領の信任を受ける人物ということは、交渉に肯定的な要因だ。ジョーンズ・ホプキンス高等国際問題研究大学院の米韓研究所のジョエル・ウィット上級研究員は、「(ポンペオ氏は)強硬派だが、大統領の腹心ということで、対話で肯定的に作用するという期待を北朝鮮が持つことができる」と指摘した。国務省の職業外交官たちと断絶したティラーソン氏と違って、軍、議会、情報機関を経験したポンペオ氏は、業務推進力と柔軟性に対する期待も受けている。米陸軍士官学校を卒業したポンペオ氏は元軍人で、任期2年の連邦下院議員を6年間務めた。パトリック・クローニン新米国安全保障研究所(CNAS)上級顧問は、ポンペオ氏について適応力が優れた「アダプター(adapter)」と評価した。

ポンペオ氏が、米朝首脳会談の準備を陣頭指揮し、特使として訪朝したり北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相と第3国で会って交渉したりする可能性も提起されている。しかし、北朝鮮の老練な交渉家を相手にするには経験不足という懸念もある。ポンペオ氏の人事公聴会は来月9日以降に開かれるものと見られる。


朴湧 parky@donga.com