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「うそつき首相は退陣を」首相官邸前でデモ

「うそつき首相は退陣を」首相官邸前でデモ

Posted March. 14, 2018 07:47,   

Updated March. 14, 2018 07:47

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「うそつくな」、「安倍はやめろ」

日本の財務省が、学校法人「森友学園」に対する国有地売却をめぐる決算文書の改ざんを認めた12日。怒った市民たちが東京永田町の首相官邸前に集まった。昼間は10人ほどだったが午後7時頃には官邸の反対側の歩道まで数百メートルにわたってプラカードやメガホンを持った人々で埋めつくされた。東京新聞は同日、約千人が抗議デモに参加したと報じた。

夕方のデモは、2015年の安全保障関連法制定・改正当時に結成された学生団体「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」がツイッターなどソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を通じて結集を提案・主導した。

シールズの中心メンバー奥田愛基さんはマイクを握って、「声を出す人がいなくなれば、この国は終わりだ」と訴えた。そして、「公務員に政権の問題の責任を負わせている。政治の責任は政治が負わなければならない」とし、安倍晋三首相の辞任を求めた。

参加者は打楽器のリズムに合わせて拡声器を手に「改ざんをやめろ」、「うそつくな」と声を上げた。マイクを握る若者は、「この社会を作るのは私たちだ。政権にははっきり『ノー』と言おう。官僚のしっぽ切りで終わってはいけない」と呼びかけた。

シールズは、安全保障関連法の制定・改正に反対する若者たちが設立し、2016年夏の参議院選挙後に解散したが、メンバーの一部は新たな団体を結成して活動している。彼らは13日夜以降もデモを続ける計画だ。

決算文書の改ざんで、昨年2月からこれまですべての国会答弁がうそになってしまったことへの衝撃は政界でも広まっている。与党自民党の二階俊博幹事長すら「想像しがたいこと」とし、「ミスというには説明が難しい重大な問題」と批判した。

野党は9日、国税庁長官を辞任した佐川宣寿財務省理財局長(当時)の証人喚問が実現されない限り、国会の正常化に応じないという強硬姿勢を取り、政権への揺さぶりに出た。近く選挙はないが、安倍政権の支持率が急落すれば、9月に安倍氏が3期を狙う自民党総裁選に影響しかねないという懸念もある。同日、産経新聞が報じた安倍内閣の支持率は45%で、先月より6ポイント下がった。


徐永娥 sya@donga.com