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「MeToo」運動が世界に拡散、仏でもキャット・コーリングに課徴金12万ウォン

「MeToo」運動が世界に拡散、仏でもキャット・コーリングに課徴金12万ウォン

Posted March. 03, 2018 09:38,   

Updated March. 03, 2018 09:38

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現在、「MeToo」運動は全世界的な社会現象に広がっている。しかし、様相は国によって少しずつ異なる。

フランスはこれまで男性の誘惑に寛大で、相対的に性に対して自由という認識があった。しかし、昨年末以降、フランス全域で「MeToo」運動が支持され、男性のセクハラを糾弾する女性たちの集会が続いている。各種世論調査で女性の40%以上が同意のない身体的接触やセクハラ発言を経験し、さらに10%は性的暴行を受けた経験があるという衝撃的な調査が相次いで公開された。これに対してマクロン政府は、セクハラを正すとし、見知らぬ女性に卑猥な言葉を浴びせたり道を塞ぎ追いかけたりするいわゆる「キャット・コーリング(cat-calling)」行為に90ユーロ(約12万ウォン)の課徴金を課すことにした。

英国は、政界で「MeToo」運動が台風級の威力を発揮している。長官や議員の女性秘書陣がセクハラを受けたという暴露が続き、メイ内閣が打撃を受けている。メイ首相の盟友で国務調整室長兼首席秘書だったダミアン・グリーン副首相が、パソコンにポルノ画像を所持していたうえ女性活動家の膝を触ったという疑惑で辞任した。マイケル・ファロン国防長官は2002年、女性記者にセクハラをした件で辞任し、マーク・ガルニエ国際通商省政務次官は女性秘書にポルノショップでバイブレーターを2個買って来させたことが明らかになった。これらのことを受けて英議会は、秘書陣がセクハラ事実を告発できる機構を設け、セクハラやいやがらせが明らかになった議員は、議員職を剥奪できる内容を含む英議会の行動指針を作成している。

日本でも「MeToo」運動が起こっているが、波紋は他の先進国に比べて「茶碗の中の台風」程度だ。フリージャーナリストの伊藤詩織さんが昨年5月、実名で性的暴行の被害を暴露したことで日本版「MeToo」運動は始まった。伊藤さんは2015年4月、就職の相談で山口敬之TBSワシントン支局長(当時)に会い性的暴行を受けたと、警察に通報した。しかし、警察は捜査過程で「処女か」と尋ねるなどに非常識な対応を取ったうえ山口支局長を不起訴処分にし、期待に反する反応だった。これに対して伊藤さんは「ブラックボックス」という本を出し、外国特派員協会で記者会見を行って全面戦争に出た。現在、山口氏に対して1000万円の損害賠償訴訟を起こしている。その後、作家でブロガーのはあちゅう(伊藤春香)さんが広告大企業の電通で働いていた時、夜に先輩社員の家に呼ばれたなどの被害を告白したほか、演出家の市原幹也さんが過去の自身のセクハラを告白して謝罪した。

しかし、韓国や米国のように社会全般に広がる様相は見られない。日本では2015年の厚生労働省の調査で、働く女性の3分の1がセクハラ被害を経験したことがあるほど先進国としてはまだセクハラに対する意識が低い方だ。和を強調して内部告発を妨げる社会的ムードも「MeToo」運動の拡散に障害になっていると見られている。


董正民 ditto@donga.com · 張源宰 peacechaos@donga.com