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エジプトの有名女性歌手が「ナイル侮辱罪」で酷い目に合う

エジプトの有名女性歌手が「ナイル侮辱罪」で酷い目に合う

Posted March. 01, 2018 10:14,   

Updated March. 01, 2018 10:14

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エジプトの人気歌手がファンたちに、「ナイル川の水を飲むと、寄生虫に感染するかもしれない」と語ったことで、裁判所から懲役刑を言い渡された。

エジプト日刊紙「エジプト・インディペンデント」などの現地メディアによると、エジプトの裁判所は先月27日、「感情の女王」と呼ばれる有名女性歌手、Sherine Abdel Wahab(38・写真)に対して、国家を冒涜したという理由で懲役6ヶ月と罰金1万エジプトポンド(約62万ウォン)を言い渡した。Sherineは保釈金5000エジプトポンドを払って解放され、控訴審判決が下されるまで、在宅起訴で裁判を受けることになる。

Sherineは昨年11月にアラブ首長国連邦(UAE)で開かれたコンサートの途中、自分の曲「ナイル川の水を飲んで見たか(Have You Drunk From the Nile)」を歌ってほしいというファンのリクエストを受けた。すると彼女は、「飲んで見たことはない。(ナイル川の水を飲んだら)住血吸虫症にかかるだろう」とし、「その代わり、エビアン(ミネラルウォーター)を飲みなさい」と冗談を投げた。住血吸虫症は、汚染された淡水の巻貝を介して感染する熱帯病で、古代エジプトのミイラからも発見される。住血吸虫症が流行したことで、エジプト保健当局は、2016年、世界保健機関(WHO)から支援を受けて大規模な寄生虫撲滅キャンペーンを繰り広げたことがある。

Sherineの発言映像が広がって論議が高まると、彼女はフェイスブックに謝罪文を掲載した。しかし、エジプトの一部の弁護士がシェリンを刑法違反の容疑で告発し、エジプト歌手協会はSherineの活動を2カ月間禁止した。


朴民優 minwoo@donga.com