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中国、原子力潜水艦にAI導入

Posted February. 06, 2018 08:52,   

Updated February. 06, 2018 08:52

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指揮官の代わりに人工知能(AI)が戦闘を指揮する原子力潜水艦。SF映画のようなことが中国で現実になりつつある。中国海軍が指揮能力を備えたAI技術を原子力潜水艦に導入する計画だ。

5日、香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は、中国海軍の原子力潜水艦のAI技術導入に参加している中国科学者を匿名で引用し、このように報じた。これまで原子力潜水艦の戦闘指揮は潜水艦に搭乗した海軍指揮官に依存していた。原子力潜水艦に適用されたコンピュータが戦闘状況で受ける衝撃や電子機器の妨害などに備えて耐久性を強調し、性能が一般のコンピュータに比べて落ちたためだと、同紙は伝えた。ソナー(水中音波探知機)信号、標的探知の解釈と判断まで乗務員が直接行い、指揮官が原子力潜水艦の起動を決めてきたということだ。暗くて深い海中の密閉空間で生活するストレスが指揮官の意志決定に悪影響を及ぼすのも問題だった。

中国軍の原子力潜水艦AI導入プロジェクトに参加した科学者によると、原子力潜水艦に適用するAIは、戦闘環境、ソナー信号などを総合的に分析して指揮官が考えることができなかった起動戦略まで提案できる。敵の脅威も人間よりはるかに早く察知して対応し、指揮官を助ける。AI自らが思考と情報を収集して技術を改善し、人間の関与がなくても新たに独創的な戦略を発展させることができる。中国科学者は、SCMPに「水中戦争の様相を変えるゲームチェンジャーの潜在力を持っている」と話した。中国政府は、原子力潜水艦のAI導入を重視し、かなりの資源を投じているという。

米国では、「中国とロシアがステルスやセンサー機能、兵器など分野のAI技術で米国をリードすれば、米国の海中支配力は深刻に脅かされるだろう」と懸念としている。

しかし、中国科学者の間でも、AI原子力潜水艦に対する憂慮が出ている。「AIシステムが自ら思考することになれば、核やミサイルを搭載した統制不可能な潜水艦を持つことにも成り得る」ということだ。


尹完準 zeitung@donga.com