Go to contents

トランプ氏は自己陶酔に浸ったナルシスト

トランプ氏は自己陶酔に浸ったナルシスト

Posted February. 03, 2018 08:01,   

Updated February. 03, 2018 08:01

한국어

トランプ米大統領は、「誘惑のテクニシャン」だ。称賛と侮辱を巧妙に混ぜ合わせる。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に対する批判と排斥のツイッターを投稿し、その一方で和解のメッセージを送るといった具合だ。これでは相手は「どちらが本当なのか」疑念を抱く。正解はない。トランプ氏は相手が対策を模索する間、新たな争点や主張で注意をそらす。

トランプ氏のような人物を、自分が非常に優れていると信じたり自己愛を意味する「ナルシズム」に浸っていると言う。『頬をぶたれた魂』、『私は大丈夫でない』などベストセラーを書いた著者は、問題のあるリーダーの心理を分析した。

自己陶酔に浸った人にとって最高の防御は責任転嫁と軽蔑だ。ナルシストは当面の葛藤を議論するのではなく攻撃的に反応する。相手に問題の責任を転嫁しようとする。責任を負う対象を排斥して非難し、怒りをぶつけるということだ。

ナルシストは政界や企業のあちこちでムチを持っている。自分の言いたいことだけ言い、無条件の服従を強要したり自分の基準を満たすことができない部下を「死地」に追いやる。

著者は再任を続けるロシアのプーチン大統領、テロで世界を恐怖に陥れる過激派組織「イスラム国」(IS)をナルシストの代表例に挙げた。彼らは偽ニュースと騒々しい扇動スローガン、ポピュリズムで大衆を惑わす。そして独裁、操作、脅迫、暴力などで混乱を加重させる。むろん、ミシェル・オバマ氏のように気さくで知性を備えた人は肯定的なナルシズムを発散するが、これはきわめて一部だけだという。

「ナルシストは民主主義の人権を破壊する妖物」と著者は診断する。果たして大韓民国の中のナルシストはどんな顔か。


黃泰勳 beetlez@donga.com