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中国、ロシア版THAAD配備... 米国に対抗

中国、ロシア版THAAD配備... 米国に対抗

Posted January. 20, 2018 07:38,   

Updated January. 20, 2018 08:45

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中国が最近、「ロシア版THAAD」と呼ばれる地対空ミサイルS400を配備し、その背景に注目が集まっている。配備の場所は明らかでないが、山東半島に配備する場合、韓半島がレーダー探知の範囲に含まれ、韓半島の有事の際、韓米軍の動きを牽制する狙いもあるという観測が流れている。

19日、ロシアのタス通信と香港明報によると、ロシアは最近、中国にミサイル統制所やレーダー基地、燃料供給設備などS400地対空ミサイルシステムを提供した。中国は2014年、ロシアからS400の砲台を3台導入する契約を交わし、今回初めての砲台が配備された。中国は19年までに導入を終える計画だ。

S400は射程400キロ、最高飛行高度185キロ。レーダーは700キロ内の300の標的を追跡できる。様々な高度と射程の各種戦闘機やミサイルを同時に撃墜できる。電磁気がかく乱された環境でも運用可能だ。S400は、F35ステルス機など米国の先端戦闘機を撃墜する能力があると評価されてきた。射程200キロ、最大高度150キロの高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)より脅威的という分析もある。

明報は、S400を福建省のような中国南部の沿岸に配備すれば、台湾全域を射程に置くことができ、台湾空軍を攻撃できると指摘した。最近、中国で台湾武力統一論が出ていることに注目したのだ。

しかし、中国は米国の先端戦闘機やステルス巡航ミサイルに対応するためにS400の導入を推進してきたという観測も流れている。ロシアもウラジオストクなど北朝鮮付近の極東地域にS400を実戦配備した。



尹完準 zeitung@donga.com