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安倍首相の「ネロナムブル」

Posted January. 16, 2018 09:36,   

Updated January. 16, 2018 09:40

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自国が犯した過去を反省しない安倍晋三首相が、東欧歴訪中「日本版シンドローム」と呼ばれる自国外交官の記念館を訪れ「誇りに思う」と言い、「ネロナムブル(自分がすればロマンス、他人がすれば不倫)」を演出した。

バルト海と東欧6ヵ国を歴訪中の安倍首相は14日、リトアニアのカウナスを訪れ、元リトアニア駐在日本領事代理だった杉原千畝氏の記念館を視察した。杉原氏は、第2次世界大戦中の1940年7月末から約1ヵ月間、日本外務省の訓令に反してポーランド出身のユダヤ人約6千人に日本経由のビザを発行し、彼らが国外に脱出できるよう助けた。1941~1944年、ナチスドイツの支配下にあったリトアニアでは、20万人以上のユダヤ人が犠牲になったと推算される。

安倍首相は、記念館視察後、記者団に、「世界中で杉原さんの勇気ある人道的行動は高い評価されている。同じ日本人として誇りに思う」と話した。慰安婦被害者に対しては、「(日韓合意は)1ミリも動かない」とか「謝罪の手紙を書くつもりは全くない」と明らかにした安倍氏が、第2次世界大戦の戦犯国であるナチスドイツの蛮行を記憶する記念館で、ダブルスタンダードを見せたのだ。

そのうえ、杉原氏がこのために敗戦後辞職を促されたことは取り上げなかった。杉原氏は退職後、貿易商や翻訳家として生活し、1969年にイスラエル政府から勲章を受けた。外務省は杉原氏の死後、1991年10月に夫人の幸子さんを招待して日本政府の対応を謝罪した。



徐永娥 sya@donga.com