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ゴールデン・グローブ賞、黒いドレスでセクハラ抗議

ゴールデン・グローブ賞、黒いドレスでセクハラ抗議

Posted January. 09, 2018 09:12,   

Updated January. 09, 2018 09:34

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昨年、米映画界を揺るがしたセクハラ告発運動「MeToo(私も)」キャンペーンが7日(現地時間)、米ロサンゼルスのビバリーヒルトン・ホテルで開かれた第75回ゴールデン・グローブ賞の授賞式を黒いドレスで埋め尽くした。

ノミネートされた女優や監督など出席者の多くがこのキャンペーンを支持して黒い装いでレッドカーペットに立ったのだ。米紙ニューヨーク・タイムズは、「レッドカーペットが政治的問題の発言の場と化した」と伝えた。一部の女性出席者は、女性映画関係者約300人が、「MeToo」と同じ趣旨で今月1日に結成したキャンペーン「タイムズ・アップ(もうおしまい)」のバッジを胸につけた。

「MeToo」キャンペーンは、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏にセクハラを受けた女優の相次ぐ暴露に触発された。ワインスティンさんにセクハラを受けた経験を暴露した女優のアシュレイ・ジャッドさん、「タイムズ・アップ」に参加したリース・ウィザースプーン、ケリー・ワシントンさんらは、インスタグラムを通じて、「私たちが今日ゴールデン・グローブ賞で黒い服を着るのは、セクハラや性差別、性暴力を終わらせるため」と明らかにした。

ホリー・ハンターさんなどノミネートされた女優やトーニャ・ハーディングさんも黒いドレスを着てレッドカーペットの上に立った。エマ・ワトソンさん、メリル・ストリープさん、エイミー・ポーラーさんら8人は、セクハラに抗議する社会運動を行ってきた活動家を招待し、彼女たちと手をつないでレッドカーペットを歩いた。

授賞式の司会を務めた女優のセス・マイヤーズさんは、「淑女と、生き残った紳士の皆さん」と冒頭であいさつし、レッドカーペットでの黒いドレスのムードを授賞式会場に引き込んだ。そして「いつも客席の最も良い席に座っていたワインスティン氏が20年後ぐらいにここに戻ってきて『追悼』部門でヤジを受ける初の候補になるでしょう」と辛らつなジョークを放った。

長年の功績をたたえるセシル・B・デミル賞を受賞したテレビ司会者のオプラ・ウィンフリーさんも、真っ黒なドレスを着て舞台に上がった。8分間の受賞の感想の大半が「MeToo」関連の発言だった。ウィンフリーさんは、「今日迎えた新しい夜明けは、まさにこの場を共にした偉大な女性たち、そしてすばらしい男性たちがおかげ」と述べた。「彼ら(セクハラ加害者)の時間は終わった。もう二度と誰も『私も』と言わなくてもいい時代を迎えている!」と呼びかけて発言を終えると、スタンディングオベーションが起こった。

女性市民活動家のアイジェン・プーさんと同行したメリル・ストリープさんは、「私たちはいまやっとスタート地点に立ったにすぎない。全体の状況の一部だけが変わったことを忘れてはならない」と述べた。女優のミッシェル・ウィリアムズさんと同行した「MeToo」キャンペーン創設者、タラナ・バークさんは、「このキャンペーンが単にハリウッドの問題という誤った認識がある。これは世界的な動きである」と強調した。

授賞式では、マーティン・マクドナー監督の「スリー・ビルボード」が作品賞(映画ドラマ部門)と主演女優賞など4冠に輝いた。グレタ・ガーウィグ監督の「レディー・バード」は、作品賞(映画コメディ・ミュージカル部門)と主演女優賞を受賞した。映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でウィンストン・チャーチル役に扮し、ドラマ部門主演男優賞を受賞したゲイリー・オールドマンさんも黒いタキシードに「タイムズ・アップ」のバッジをつけて舞台に上がった。



孫宅均 sohn@donga.com