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北京の地下2キロに「習主席の核バンカー」 香港紙が存在を報道

北京の地下2キロに「習主席の核バンカー」 香港紙が存在を報道

Posted January. 08, 2018 08:41,   

Updated January. 08, 2018 09:35

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中国の最高指導部が、米国などとの核戦争に備えて首都北京の地下2キロの洞窟の中に「最後の砦」を設置していると、香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が7日付で報じた。

同紙によると、この核バンカーは、政府庁舎が密集する北京の中南海から北西に20キロ離れた西山国立公園内にある。中央軍事委員会統合戦闘司令部所属の施設で、有事に習近平国家主席を含む最高指導部が核バンカーで中国軍を指揮するという。中国人民解放軍の「頭脳」と呼ばれる統合戦闘司令部は、中国全域にある5大戦区の軍事活動を監督し、作戦命令を下す最高指揮部だ。

西山国立公園の下に深さ2キロ以上の石灰岩カルスト洞窟が存在するが、中国は冷戦時代にこの洞窟を改造して核バンカーを作ったと推定される。現在世界で最も深い洞窟であるジョージア(旧名グルジア)のクルベラ洞窟(深さ2197メートル)に匹敵する深さだ。同紙は、核バンカーのカルスト地形の上は、平均の厚さが1キロに達する厚くて丈夫な岩石で覆われていると伝えた。中国科学院地質地球物理研究所の研究員は、「この岩石は、地球で最も丈夫な物質の一つである花こう岩などでできている」と述べた。この程度の深さと厚さなら、水爆数十発を受けてもびくともしないと専門家たちは評価する。

中国は核バンカーを最近までグレードアプさせてきたという。同紙は、この核バンカーが100万人以上に飲料水を供給できる地下の帯水層近くにあり、核戦争時、飲料水の供給問題はないと説明した。放射能塵による地下水汚染に備えて精巧なフィルターで地下水を浄化する装置などがバンカーに設置されている。核科学者で中国南華大学のリュ・ユン教授は、「中国は正確にこの目的のために世界最高水準の技術と装備を開発してきた」と強調した。バンカーの内部は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)やタンク、飛行機などが通ることができるほど広いという。

中国は冷戦時代の1950、60年代、全国に多くの核バンカーを建設し、北京とその付近にも1万個の地下壕を作った。冷戦が終わった後、中国当局は軍用バンカーを民間に賃貸し、現在、北京市民100万人の居住地となった。換気がうまくできずカビが生えるなど、人が暮らすには適していないが、地方から上京した低所得層には賃貸料が非常に安い住処となっている。核戦争時、北京市民の多くが地下に避難できるが、その中で最後まで持ちこたえることができるのは、2キロの深さに位置する統合戦闘司令部だけだ。

最後の日に備えて核バンカーを有するのは中国だけではない。米国はペンシルバニア州レイブンロック山脈の地下に大規模なバンカーを建設しており、コロラド州シャイアン山脈の地下にも北米航空防衛司令部の施設がある。

最近の北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の核ボタン発言とトランプ米大統領の「もっと大きくパワフルな核ボタン」のツイートで核戦争の憂慮が高まった中、米疾病予防管理センター(CDC)が16日、核戦争に備えた担当者のワークショプを開くと、米紙ニューヨーク・タイムズが6日付で報じた。CDCがこのような性格の会議を開催するのは2010年以来8年ぶり。CDCは公式ホームページで声明を出し、ワークショップ「公共保険の核対策」の開催を伝え、「核爆発が万一起こる場合、破滅的な結果を呼ぶ」とし、「計画と準備があれば死と病気を減らすことができる」と強調した。



周成河 zsh75@donga.com