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「農民工」追い出す北京、人手不足で宅配停止事態

「農民工」追い出す北京、人手不足で宅配停止事態

Posted December. 04, 2017 09:26,   

Updated December. 04, 2017 09:31

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先月18日、農村から来た多くの低所得層が暮らす北京市大興区西紅門の賃貸住宅から火災が発生し、19人が死亡した。死亡者は農村出身の低所得層労働者が大半だった。中国メディアは、「真っ黒に焼けた2階の群租房の内部はめちゃくちゃだった」と悲惨な状況を報じた。

「群租房」とは、一室を仕切って数人の低所得層が居住する状態を意味する。火災が起きた建物は、城中村だった。都市の中の農村を指すここは、低所得層への賃貸のための建物だ。

習近平国家主席の側近の蔡奇・北京市書記は先月19日、火災対策および不法行為の取り締まりを指示した。実際の内容は、城中村を撤去して、群租房の借家人を退去させるということだった。ある北京市民は、東亜(トンア)日報の記者に「先月23日、大興区にはこのような建物に4日後の27日までに低所得層は退去せよとの通告が貼られた」と伝えた。別の北京市民は、「実際には農民工と呼ばれる多くの農村出身の低所得層労働者を北京から追い出そうとすること」と指摘した。新たな居住先を見つけることができなければ、北京を離れなければならないためだ。

この措置は、中国経済を支える産業の一つである電子商取引の宅配物流産業を脅かすことになった。低所得層労働者の多くが低賃金宅配運転手として働いているが、彼らが退去命令を受けて北京を離れなければならない状況になったためだ。英フィナンシャル・タイムズによると、家がなくて零下5℃の中、三輪車を改造した狭苦しい配達車の中で寝なければならない状況に置かれた宅配運転手も少なくない。中国電子商取引協会関係者は、「多くの宅配運転手が退去命令を受け、宅配運転手の求人が難しくなるだろう」と話した。

火災安全基準に達しない電子商取引企業の物流倉庫やセンターが閉鎖し、北京のあちこちで宅配の一時停止事態が起こっている。ある北京市民は本紙に「インターネットで購入しても北京では配送できない」と話した。フィナンシャル・タイムズによると、中国の世界的な電子商取引業者アリババのネットショッピングモール「タオバオ」が北京の配送を中止した。

中国版ツイッターで「微博」と中国版カカオトーク「微信」などソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)では、北京市の厳しい措置に憤る世論が多い。香港メディアによると、知識人約100人が共産党中央や国務院などに公開抗議書簡を送った。批判世論が広まると、蔡奇書記は最近、幹部会議で、「退去措置を性急にするな」と火消しに乗り出した。



尹完準 zeitung@donga.com