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トランプ氏に迫る「ロシアゲート疑惑」

Posted December. 04, 2017 09:26,   

Updated December. 04, 2017 09:31

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「モラー特別検察官が、ロシアの大統領選介入疑惑の捜査でホワイトハウスのドアを開けた」

米政治専門紙「ポリティコ」は1日(現地時間)、フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が、「政権移行委員会の関係者の指示を受けてロシアと接触した」と法廷で供述すると、このように伝えた。CNNをはじめ多くの現地メディアが、この関係者がトランプ大統領の娘婿のクシュナー大統領上級顧問だと指摘した。特別検察官チームの捜査がホワイトハウスを正面から狙うことになったのだ。

フリン氏は同日、首都ワシントンの連邦裁判所に出席し、トランプ氏の大統領選勝利直後の昨年12月22日、政権移行委員会の「非常に高位の関係者」からロシア政府関係者と接触するよう指示を受けた」と述べた。昨年12月、キスリャク駐米ロシア大使と接触した後、虚偽の供述をした疑いでモラー特別検察官に訴追されたフリン氏は、司法取引をしてこのように述べたと、米メディアが公判書類などを引用して報じた。

フリン氏は、息子の重犯罪疑惑で揺さぶられ、取引に応じたという。ただしフリン氏は「キスリャク大使に会った時、イスラエルを糾弾する国連決議案の採決を遅らせるよう求めた」という疑惑だけ認め、「ロシアとの選挙共謀」と反逆容疑は否定した。

クシュナー氏は、トランプ氏に大きな影響力を持つ核心人物なので、今回の事件にトランプ氏が関わった可能性があるという観測が流れている。ユダヤ人であるクシュナー氏は昨年12月、パレスチナ自治区である西岸地域の「イスラエル入植地」建設の中止を求める国連安全保障理事会決議案を阻止するために動いたという疑惑を受けて来た。クシュナー氏が、フリン氏にロシアに採決を遅らせるよう要請し、その見返りにロシアに対する制裁を解く方法を話し合ったというのが疑惑の核心だ。

クシュナー氏以外にも、大統領選期間にロシアのロビイストと会ってロシア制裁を解くと話したという疑惑を受けているトランプ氏の長男、ジュニア氏も捜査対象にあがっている。

しかし、フリン氏の供述をトランプ陣営とロシアの大統領選共謀疑惑に結びつけることは容易ではなさそうだ。フリン氏が連邦裁判所で共謀疑惑を否定したうえ、共謀があったということを立証しても、実際に実行に移したかどうかまで明らかにすることは難しいためだ。トランプ氏の個人弁護士のジェイ・セクロウ氏は、「共謀に関する法令がないため、陣営とロシアの間に共謀があったとしても不法ではない」と主張した。

トランプ氏は関連疑惑を強く否定した。同日、ツイッターに「政権移行期に彼(フリン氏)がした行動は合法的なことだった。残念だ」と投稿した。そして、「私がフリン氏を解任しなければならなかったのは、彼が副大統領と連邦捜査局(FBI)に嘘をついたためだ」とし、「彼はこのような嘘に対して有罪を認めた」と主張した。フリン氏の供述前、記者団に対しても、「フリン氏が捜査官に何を話すか心配しない。(ロシアとの)共謀はなかった」とし、「明らかになったことは、共謀がなかったということだ。私たちは喜んでいる」と述べた。ホワイトハウスも「フリン氏の供述がトランプ氏に何の影響も及ぼさない」と一蹴した。



朴庭勳 sunshade@donga.com