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米国務長官、北朝鮮への石油供給の制限、中国に要請

米国務長官、北朝鮮への石油供給の制限、中国に要請

Posted December. 02, 2017 10:20,   

Updated December. 02, 2017 10:42

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ティラーソン米国務長官は先月30日(現地時間)、ワシントン国務省庁舎で、ドイツのガブリエル外相との会議に先立ち、記者団に対して、北朝鮮に対する石油供給と関連して「完全に停止するのではなく、もっと抑えてほしいと求めている」と明らかにした。北朝鮮に対する石油供給の制限を中国に再び求めると共に、完全停止ではなく一部の供給制限を要請していることを初めて公開したのだ。

ティラーソン氏は、「中国が石油と関連してもっとできることがあると考えている」とし、「石油供給の制限は、前回北朝鮮を交渉テーブルに引き出した効果的な手段だ」と強調した。

ティラーソン氏が制限的な停止を言及したのは、石油の全面禁輸が北朝鮮政権の崩壊につながり、北朝鮮住民の生活を破壊する人道主義の問題を招くことになるという中国の反発を意識したと見える。AFP通信は、「平壌(ピョンヤン)経済をふらつかせる程度で合意を引き出そうという狙い」と評価した。

 

米国は、中国の金融機関に対する独自の制裁カードや、同盟国と共に北朝鮮の不法な海上輸送を阻止する「海上封鎖」を推進し、中国を圧迫している。マティス国防長官は同日、国防総省で取材陣に対して、「対北朝鮮外交に効果がなかったとは言わない。米国は国連を通じて北朝鮮問題を解決していく」と述べた。そして、「米国の外交官たちが力を発揮するのは軍事的選択肢があるからだ」とし、軍事的選択肢で外交力を後押しすることを強調した。

ティラーソン氏は今月4~8日、ベルギー、オーストリア、フランスを歴訪する予定だ。ベルギー・ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)外相会議に出席して世界情勢について話し合い、フランスでは北朝鮮、シリア、イランなどの懸案について協議する予定だ。

しかし、不安定なティラーソン氏の立場が変数だ。米メディアは、ティラーソン氏の「年末更迭説」を取り上げ、後任にポンペオ中央情報局(CIA)長官を有力視している。このため、外交安保首長の連鎖異動と業務空白を憂慮する声もワシントン内外で出ている。

サンダース大統領報道官は同日、定例会見で、「大統領の信頼を失えば、誰もここにいられない。大きな仕事を成し遂げるため、懸命に働いている」と述べ、更迭説を否定した。トランプ大統領は同日、ホワイトハウスでティラーソン氏更迭の意向を記者団に問われ、「彼はここにいる」と短く答えた。



朴湧 parky@donga.com