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韓国団体観光を解除した中国、北朝鮮旅行は禁止

韓国団体観光を解除した中国、北朝鮮旅行は禁止

Posted November. 29, 2017 09:19,   

Updated November. 29, 2017 10:15

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中国政府が今年3月に下した韓国への団体観光禁止を8ヵ月ぶりに制限的に解除した。しかし、ロッテ・グループとの協力は禁止し、政府次元の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)関連報復が存在したということを認めた格好になったという指摘が出ている。

中国の観光担当省庁である国家観光局は28日午前、北京、上海市、山東、河南、陝西省などの地域の旅行会社を呼んで同時に会議を開き、北京と山東に限定して旅行会社の韓国への団体観光客の募集を許可する方針を通知した。北京消息筋は、「来月初めに団体観光客が韓国の地を踏むだろう」と話した。

 

THAAD報復措置後、中国人観光客の足が途絶えた観光地や免税店、ホテル業界は歓迎した。ホテル業界関係者は、「直ちに大きな意味があるというよりも段階的にTHAAD報復が解ける開始点と見て肯定的に評価する」と話した。

 

しかし、中国国家観光局はTHAAD配備地を提供したロッテのホテルと免税店のショッピングなどは禁止した。また、中国の最大オンライン旅行会社シートリップなどオンライン旅行会社は今回の解除措置から除外され、オフラインの旅行会社だけ観光客の募集が許可された。クルーズ船やチャーター機の運航禁止措置も解除されなかった。北京外交筋は、「来月の中韓首脳会談などで韓国のTHAAD関連措置を見て、段階的に団体観光を解くものと見える」と話した。

中国は3月15日に非公式の指針で団体観光を禁止したが、団体観光の中止は「民意」によるもので、公式の報復措置の存在を否定してきた。

中国は同日、北朝鮮旅行の禁止措置も下した。中国人の北朝鮮旅行は、国連安全保障理事会制裁の対象ではないため、中国がこれまで反対してきた独自制裁を自ら施行したという点で注目される。ただ、内陸地方のある一つの省で開かれた会議で、丹東と瀋陽が含まれた遼寧省と吉林省、すなわち中朝国境界地域に居住する中国人の北朝鮮旅行は許可するという話が出た。

一方、この会議で国家観光局は、来年に日本を訪れる観光客が昨年と今年の水準を越えないよう制限した。来月13日に南京大虐殺70年を迎え、日本との歴史問題が解消されていない状況を考慮したと見える。消息筋によると、会議では日本観光と関連して「民族的尊厳性」問題が言及されたという。



尹完準 zeitung@donga.com · 鄭旻志 jmj@donga.com