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北朝鮮に怒る中国、国連決議を越えて独自制裁

北朝鮮に怒る中国、国連決議を越えて独自制裁

Posted November. 29, 2017 09:14,   

Updated November. 29, 2017 10:15

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中国政府が、国連安全保障理事会の制裁履行を越えて旅行禁止という北朝鮮に対する独自制裁に出た背景には、習近平国家主席の怒りがあるという観測が流れている。習主席は最近、宋濤・党対外連絡部長を北朝鮮に特使として送り、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長にメッセージを伝えようとしたが拒絶された。

 

米政府が今年8月に自国民の北朝鮮旅行を禁止したのに続き、中国政府も制限的に北朝鮮旅行の禁止措置を下したことで、北朝鮮にかなりの圧力になることが予想される。北朝鮮はこれまで観光を通じて年間4400万ドル(約478億ウォン)の外貨を得てきた。このうち中国が80%を占める。中国国家観光局が2012年に最後に公開した統計によると、23万7000人の中国人が北朝鮮を旅行した。

しかし28日に、北朝鮮旅行客が集中する丹東と瀋陽がある遼寧省と吉林省の北朝鮮旅行は許可するという話が出たため、実効性は今後を見なければならないという指摘もある。それ以外の地域では需要の減少ですでに北朝鮮観光客を募集していない旅行会社も少なくない。

東亜(トンア)日報が28日に確認した結果、北京の大手旅行会社A社は、「北朝鮮旅行の商品はずっとなく、今回(禁止の)通知を受けなかった」と伝えた。B社は、「来月7日に丹東を出発する5日間のツアーがあり、来月半ばには往復飛行機便のツアーがある」としつつも、「予約できるか不確かだ」と語った。山東地域の旅行会社も、これまで北朝鮮旅行商品はなかったと伝えた。瀋陽地域の旅行会社は、「来月16日に4日間のツアーがある」とし、「日帰り旅行(新義州)はいつでも出発可能だ」と答えた。吉林地域の旅行会社は、「冬には北朝鮮ツアーはない」と明らかにした。



尹完準 zeitung@donga.com