Go to contents

山菜のクジョルパンを空っぽにしたパリジャンたち…パリで「テイスト・コリア」

山菜のクジョルパンを空っぽにしたパリジャンたち…パリで「テイスト・コリア」

Posted November. 11, 2017 09:18,   

Updated November. 11, 2017 10:10

한국어

「江原道旌善(カンウォンド・チョンソン)で多く自生する山菜で作ったクジョルパンですが、昔、王様の好物の宮廷料理です」

フランス・パリ8区の複合文化空間であるサロンオッシュの2階、江原道の食品名人である韓流料理文化研究院のキム・スジン院長がヘッドセットのマイクをつけて、緑のエプロンをかけたまま舞台に上がってクジョルパンを作った。

王様の食べ物という言葉に、地元の文化、芸術、料理界の関係者約200人の視線がクジョルパンに集まった。色とりどりの山菜料理と肉を携帯電話で写真を撮った後、メミルチョンビョン(そば粉の薄皮巻き)の中に具材を入れ始めた。箸使いの下手なフランス人たちは、チョンビョンを手のひらにのせて、材料を入れた後、手でつまんで食べた。食べ方はぎこちなかったが、松の実ソースをつけて口に入れる瞬間、顔には明るい笑みが広がった。

有名ギャラリーの運営者であるフランソワ・リビーネック氏は、「そばは私が生まれたブルターニュ地方にもある食材だが、クジョルパンのほうがブルターニュそばであるガレットよりもはるかに高級でおいしい」とし、「多くの味を持った韓国料理には本当に驚いた」と話した。

フランスの韓国文化院と韓国観光公社の主催で毎年開催される「テイスト・コリア」の行事は、来年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪を控えて、特別に江原道(カンウォンド)の伝統料理を素材として準備した。

この日の会場には、フランス有名レストランのシェフであり、料理ブログサイトを運営するダミエン、デュケン氏がキム院長と一緒に韓国料理の食材を用いたフランス料理を披露して注目を集めた。

彼は今年5月に訪韓後、韓国食材に魅了された。同日披露した料理は、魚のタラを野菜味噌ソースで煮つめた食べ物だった。デュケン氏は、「味噌、アワビ、青海苔、昆布などの韓国料理の食材は味だけでなく、体に良いのが特徴だ」とし、「韓国の自然を感じることのできる精進料理は、大きな可能性を持っている」と話した。



董正民 ditto@donga.com