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大型契約取り付けたトランプ氏、「私は中国を非難しない」と態度一変

大型契約取り付けたトランプ氏、「私は中国を非難しない」と態度一変

Posted November. 10, 2017 09:00,   

Updated November. 10, 2017 09:37

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トランプ米大統領の訪中の白眉は9日午前、北京人民大会堂で行われた習近平中国国家主席との首脳会談に続いて行われた米中企業の代表者らとの面談だった。両首脳が赤い主席壇に厳かに座っている中、中国の代表的国有エネルギー企業である中国石油化工(シノペック)、通信機器メーカー「小米」と米クアルコム、ボーイング、フォード、ゼネラルモーターズの最高経営責任者(CEO)らが、航空機、通信、自動車部品など、様々な分野で2535億ドル(約284兆ウォン)分の契約を結ぶ赤色の覚書を交わした。

日本と韓国でも、北朝鮮の核脅威に共同対応することとは別に、大規模な武器購入と不公正貿易慣行改善を要求したトランプ大統領が、中国でも「米国優先主義」を実践する象徴的瞬間だった。その前日の紫禁城に続いて、同日天安門へとつながった「皇帝儀典」に、天文学的対米投資まで取り付けたトランプ大統領は、中国との不公正貿易と北朝鮮の核対応の要求から、以前より一歩下がった雰囲気だった。トランプ大統領の「本当の目的」を看破した習主席の戦略が功を奏したのだ。

トランプ大統領は条約式締結後に続いた挨拶で、「私は中国を非難しない」と述べると、参加者らから拍手が沸き起こった。彼は「中国を非常に信頼する。(中国ではなく)かつて(米)政府が、このような(米国の対中国)貿易赤字を発生させて、膨らませたことを非難する」と述べた。昨年11月の当選後、ずっと米中貿易不均衡問題を刺激的口調で取り上げながら、中国の為替操作国指定、知的財産権侵害の調査などを警告してきたこととは180度違う態度だった。

一緒に出席した習主席は、トランプ大統領に続く挨拶で、「米中関係は極めて重要だ。中国の発展は、米国に多くの就業機会を提供した。両国企業家たちの協約締結は、両国がウィンウィンできることを証明した」と述べた。トランプ大統領は、「大きな貿易歪曲を解決するために、中国と具体的な手順(ステップ)を踏むことにした」と紹介した。

選挙運動の時から同盟である韓国と日本に向かって、安保提供に相応する経済的代価を要求してきたトランプ大統領は、韓国訪問を通じて3年間で武器購入で130億ドル以上、企業42社から173億ドルの投資誘致を引き出す成果を上げた。日本でも、ステルス戦闘機F-35など、契約された武器を早期購入するという約束を取り付け、米国車の販売増加などのための貿易制度改善の足掛かりを確保した。



尹完準 zeitung@donga.com · 趙은아 achim@donga.com