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中国、東南アジアに武器輸出を拡大

Posted October. 09, 2017 11:27,   

Updated October. 09, 2017 12:00

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東南アジアの国家が中国産の武器で武装している。東南アジア国家の多くが関連する南シナ海領有権問題で米国と対立している中国が、東南アジアの国家に武器を販売するなど軍事協力を強化し、この地域への影響力を高めようとしている。地域覇権をめぐる米中間の競争が武器販売にまで拡大しているのだ。

中国国営新華社通信によると、中国は5日、「友好と協力関係の表示」としてフィリピンにM4小銃3000丁を提供した。価格にすると330万ドル(約37億8000万ウォン)にのぼる。フィリピン国立警察が対テロ作戦に使う予定だ。親中路線を推進しているフィリピンのドゥテルテ大統領が昨年就任して以降、2度目の銃器類の提供だ。米国とフィリピンの関係が悪化し、米議会が昨年、フィリピンに対する約2万6000丁のM4小銃の販売を禁止したこととは正反対だ。中国は、M4小銃以外にも弾薬300万発、狙撃用の照準鏡30個も提供した。中国は6月、過激派組織「イスラム国」(IS)追従の反政府軍との戦闘に使うよう、フィリピン陸軍に5000万元(約84億ウォン)規模の武器を支援することを約束した。フィリピン政府は、テロとの戦いを名目に掲げ、精密誘導兵器、高速艇、無人航空機の提供も要請しており、中国とフィリピンの軍事協力がさらに緊密になることが予想される。

来週には、28台の中国産戦闘用戦車VT4がタイに到着する。タイ陸軍は昨年初め、1億4700万ドル(約1685億ウォン)にのぼる戦闘用戦車の購入契約を締結し、このうち1次分がタイのサッタヒープ海軍基地に到着する。タイは昨年末、中国産のディーゼル・電気動力の攻撃型潜水艦3隻の購入契約も締結した。マレーシアは昨年11月、中国産海岸警備船隻(2億7700万ドル)の購入に合意した。

香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国はミャンマー空軍の戦闘機や装甲車、海軍艦艇、銃器類の最大供給国だ。中国とミャンマー海軍は5月初め、ベンガル湾とインド洋で合同訓練を行った。訓練には、中国のミサイル駆逐艦「長春」、ミサイル護衛艦「荊州」などが参加した。中国とインドネシアは昨年、中国産の海上近接防御兵器システムの購入契約を締結した。同紙は、インドネシアが「2005~2009年、中国産対艦ミサイル、携帯用地対空ミサイルなどを購入した」と報じた。