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日本政界、「小池待望論」が急速に拡散

Posted September. 29, 2017 08:41,   

Updated September. 29, 2017 08:54

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日本の政界で「小池待望論」が急速に広まっている。小池百合子東京都知事が近く知事を辞職して衆院選に立候補し、首相を狙うという観測が力を得ている。一方、安倍晋三首相は28日、予告どおり衆議院を解散して「来月10日公示、22日開票」を確定し、安倍首相と小池氏の正面対決がカウントダウンに突入した。

●結党3日で第一野党を「無血接収」

小池氏が25日に結党した「希望の党」は、わずか3日で最大野党民進党を事実上、「接収」した。民進党の前原誠司代表は28日、執行役員会で、衆院選では民進党から候補者を立てず、公認候補予定者については希望の党に公認を申請し、希望の党の候補として出馬させる考えを表明した。所属議員が小池陣営に流れ、選挙で戦えない状況を受けて、白旗を上げたのだ。日本のメディアは、民進党が事実上、解体を控えていると伝えた。前原代表は「どんな手段を使ってでも安倍政権を終わらせなければならない」とも述べた。

前原代表と小池氏の間を仲介したという小沢一郎自由党代表も希望の党に合流する方針だ。一時、日本の政界の陰の実力者と呼ばれた小沢代表は同日、記者団に対して、「政権交代のため、いかにすべきか考えたい」と述べた。大阪を基盤とする日本維新の会も、希望の党と選挙協力をすることを決め、細部調整をしている。

希望の党を中心に野党連帯の動きが本格化し、小池氏の首相挑戦の可能性も高まっている。毎日新聞は同日、「公示(来月10日)前に小池氏が(都知事を辞職して)衆院選への出馬を表明するとの見方が広がっている」と伝えた。憲法上、首相になるには先に国会議員に当選しなければならない。

小池氏は28日、日本記者クラブで開かれた会見で、「都政でしっかり頑張る」とし、出馬説を否定した。しかし、前日、テレビ番組に出演した際、「今回の選挙は政権選択の選挙だ。目指すのは政権を担うことだ」と強調した。東京新聞は、「代表が首相候補になれない政党に政権を担えるのかという指摘が出ることが予想される」とし、「小池氏自身が衆院選出馬を決断してほしいという声が党内で高まるのは確実だ」と伝えた。

小池氏は、選挙運動に全力投球するために、予定されていた都知事の業務を取り消したという。また、全国的に100人以上の候補を公認するための作業に本格的に着手した。

●近く出馬するかどうか決断

小池氏は、支持率の推移などを見ながら、野党連帯で選挙で勝てると判断した時、出馬の決定を下すと予想される。小池氏が1993年、自由党の長期政権を終わらせた細川護煕内閣のケースを念頭に置いているという見方もある。当時、小池氏が参加した日本新党は、政治改革を掲げて「非自民・非共産」の7政党が連合して38年間の自民党支配を終わらせた。

希望の党は、各種世論調査で自民党を猛追撃している。18日に報道された毎日新聞の調査で、政党支持率は自民党(28%)、希望の党(13%)、民進党(5%)順だった。安倍内閣の支持率は36%で先月より3ポイント下がった。安倍政権の長期政権に嫌気がさした有権者が「反安倍」を掲げた小池陣営に集まっているのだ。

一方、安倍首相は28日、臨時閣議を開き、衆議院解散を決定した。そして正午に招集された本会議で、大島理森衆議院議長によって解散が正式に宣言された。安倍首相はその後、自民党議員総会で「選挙のために集まり看板を変えた政党に、日本の安全、未来を任せるわけにはいかない。そこから生まれるのは混乱でしかなく決して希望は生まれない」と小池新党を批判した。



張源宰 peacechaos@donga.com