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サウジ、女性の運転容認

Posted September. 28, 2017 08:57,   

Updated September. 28, 2017 09:12

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サウジアラビアの女性たちも、ようやくハンドルを握ることができるようになった。世界で唯一、女性の自動車運転を禁じ、「女性人権弾圧国」と国内外から非難を受けてきたサウジが、女性にも運転を認める方針だと、AP通信などが26日付で報じた。

同日、サウジのサルマン国王はこのような内容の勅令を発表し、30日以内に具体的な施行案を作成する委員会を構成し、来年6月から女性に運転免許証を交付するよう命じた。これまで政府は、女性への運転免許証の交付を禁止し、女性が車に乗る場合、男性の保護者や運転手が車を運転するよう定めた。来年6月までに政府は、婦人警官・女性の運転講師の追加雇用など女性の運転環境のインフラを整える方針だ。

これまでサウジで「女性の運転する権利」は論争の対象だった。サウジの女性団体は約10年前から女性の自動車運転を認めるよう求めてきた。2014年には、サウジの女性活動家、ルジャン・アルハスルルさんがアラブ首長国連邦(UAE)で車を運転し、サウジ国境を越えようとして逮捕され、73日間にわたって拘束された。サウジ内の保守聖職者は、女性の運転を禁止しなければならないという立場を固守してきた。22日には、ある聖職者が、「女性が買い物に行く時は脳の大きさが男性の4分の1になるので、運転をしてはならない」という詭弁を弄して一定期間、宗教活動を禁じられた。

今回の決定には、「改革のアイコン」、サルマン国王の息子であるムハンマド皇太子の役割が大きかったと、外信は分析している。ムハンマド皇太子は昨年、サウジの脱石油時代の改革政策「ビジョン2030」を主導し、これまで制限されてきた女性の社会活動への参加の機会を増やすと宣言した。自動車の運転が可能になれば、学校や職場からの移動などが自由になり、女性の社会活動の参加率も高まるものと見られる。



ウィ・ウンジ記者 wizi@donga.com