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安保理の北朝鮮制裁案、北の「生命線」原油の禁輸は盛り込めず

安保理の北朝鮮制裁案、北の「生命線」原油の禁輸は盛り込めず

Posted September. 12, 2017 09:22,   

Updated September. 12, 2017 11:15

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北朝鮮の生命線である原油の供給を制限しようとした米国の思惑は、中国とロシアの壁を乗り越えられず、竜頭蛇尾に終わりそうだ。国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議案としては初めて各国の原油の輸出に関する条項が盛り込まれたが、禁輸や削減ではなく「凍結」に止まった。北朝鮮への精製油の輸出と織物の輸入禁止などが盛り込まれたが、北朝鮮経済に与えるさらなるダメージは大きくないだろうと、専門家たちは分析した。

ロイター通信など海外のメディアは11日、「米国と中国、ロシアが北朝鮮に対する石油精製品の供給や輸出を年間計200万バレルに制限し、原油の供給は現水準で凍結する」ことに合意したと報じた。当初、米国が提案した素案には、全面的な原油の供給中止が含まれていたが、週末にかけて中国とロシアとの水面下での交渉を進めた結果、制裁の水準が「凍結」に大きく弱められた。現在、中国が鴨綠江(アムノッカン)の川底を横切るパイプラインで北朝鮮に送られていた50万トン水準の原油供給は継続して行うことになる。

ただ、国連加盟国のガソリンなど石油精製品の北朝鮮向け輸出は年間200万バレル(約24~30万トン)に制限し、輸出量を毎月国連に報告するよう要求した。米国は北朝鮮が毎年中国から約20万トン、ロシアから4万トンの石油精製品を輸入しているとされ、両国だけをみると輸入規制による効果はほとんどないに近い。しかし、北朝鮮はシンガポールなどを利用して迂回的に毎年20~30万トンの燃料油を輸入しているという証言もあり、今回の措置が全く意味がないとは限らない、との見方もある。

また、最終的な決議案には金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の名前が削除されたという。北朝鮮の海外派遣労働者や公海上での北朝鮮船舶に対する強制臨検についても、内容が多少緩和された。もともと米側が提示した決議素案のままで折り合ったのは北朝鮮の石油製品の輸出を禁止する内容だけだ。繊維は石炭に次ぐ北朝鮮の主力主出商品の一つで、年間の輸出額が7億5200万ドル(約8500億ウォン)規模と推定される。

国連安保理は11日午前(現地時間)、公式採決の手続きに入る。決議が採択されるためには米国、中国、ロシア、フランス、英国の常任理事国5ヵ国が拒否権を行使しないことを条件に、常任・非常任理事国15ヵ国のうち9ヵ国以上の賛成が必要だ。しかし、最も重要な利害当事者間で合意を取り付けた状況であるため、無難に採択される見通しだ。



周成河 zsh75@donga.com · 朴湧 parky@donga.com