AP通信によると、チアパス州だけで1000軒以上の家が崩壊し、約5000軒が損壊した。ニエト大統領は8日、「最も大きな被害を受けたオアハカ州フチタンは、全住宅の約3分の1が崩壊した」と明らかにした。
今回の地震は、1985年にメキシコ西部で発生したM8.1の地震よりも強力だったと、メキシコ当局は分析した。当時、メキシコでは約6000人が死亡した。
地震発生翌日の8日には、超大型ハリケーン「カティア」がメキシコ東部のベラクルス州を強打し、2人が死亡した。上陸当時のカティアの最大風速は120キロ。ベラクルス州のアンヘル州知事は9日、「川が増水し、洪水の被害が心配される」と注意を促した。べラクルス州と周辺のプエブラ州は、ハリケーン上陸前に住民4000人を避難させた。
カティアは徐々に熱帯性暴風に弱まり、9日午前に消滅した。専門家たちは、今後の被害がより問題だと指摘する。地震のために地盤が弱まったところに豪雨が降れば、被害規模が大きくなるためだ。米国立ハリケーンセンターは、今後この地域に雨が75~150ミリ降ると予測した。
趙은아 achim@donga.com